青の白雪姫9【オビ】 (ページ3)

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顔を真っ赤にする私達にヒョイっと木々の視界に入ってきたオビ

木「珍しく窮屈そうな出で立ちだね」

オ「そりゃお互い様でしょ。
似合いますよ木々嬢」

木「オビもね」

笑い合う二人に暖かい目で見た

木「リュウも夜会服姿は初めて見たな」

リ「！」ｷﾞｮｯ

木「髪も似合うね」

リ「あ………ありがとう。服は用意されてたので、おれのじゃ無いけど…」

木「「されてた」？」

木々にこれまでの事を話した

オ「木々嬢は…。まあ殿下を招待はしないでしょうけど、なんでまたお二人だけ？」

木「エイセツどのがウィラント城に愛室に来た時、私は実家に居たから
今回、婚約を聞いて招待してくれたみたいで」

オ「ベルガットもここに？」

木「来てないよ。ツルバどのもタリガどのも」

ちょっと落ち込んだ。まあツルバ達に表立って関わるのって私達しか居ないから分かっては、いたけど…

ヒ「─────という事で
白雪どの、A王女」

貴「？」

ヒ「白雪どのは踊れるのかな？」

白「は…、えっ？」

ヒ「殿下に倣い堂々としてみよう
A王女とも踊りたいのですが」

貴「…では白雪の後で誘いを受けましょう」

ヒ「それは光栄です
行ってくるよ木々どの」

白「あの私は、踊れるような踊れないような」

オロオロする白雪の手を引きながら真ん中へ移動するヒサメどのを追いかけた

ちなみに木々に助けを求めようとした白雪は、呆気なく木々に手を振られ呆然としながら連れてかれた

そして真ん中で踊り出す二人に周りは注目した

「なあ、あの二人」

「ルギリア家と縁が？」

「ここでお目にかかれるとは」

踊り終わったヒサメどのは白雪をその場に残し、そして私の目の前へと来た

手を差し出すヒサメどの

ヒ「では、A王女」

貴「喜んで」

その手の上に自分の手を乗せ、真ん中へとリードされた。音楽と共に踊り出す私達

また周りの視線が突き刺さってきた

ぅー……この視線は嫌いなんだよなあ

オビ達の元へ現れたシュウに「もう話せるのですか？」と問いかけたオビに対し

シ「A王女の方に行ってしまわれました」

オ「え？」

シ「今の舞踏の────────…
仕草や表情がとても素敵で

目を奪われたそうです」

私の前に現れた方は花を片手に

なんか熱い眼で此方を見ていた、