青の白雪姫9【オビ】 (ページ13)

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ベルガット邸へページ13

エ「君に用事があるんだ。オビどの」

オ「こんな夜半にご用とは

次は俺を庭に誘ってくれるんですかね？」

エ「多少冷えてもいいなら、それでもいいよ」

そしてニッコリ笑いと私達の方を向いた

エ「そういうわけで白雪どの、A王女
体を壊すといけないので君達は寝台に戻ってほしいのだが」

三人で目を合わせ

貴白「「お断りします」」

エイセツどのは
無言になり、ニッコリとした表情で固まった

オ「聞いた者に危害が及ぶって話なら別ですが、そうじゃないなら
どのみち俺がA王女達に話しますよ」

エ「どうして？」

オ「親しくないあなたと僕で秘密を共有したくないでしょ」

エ「………。まあ同感だけどね……

いいよ！わかった。白雪どの達を巻き込んだのは俺だ。事情を話すのが筋ってものかもね」

じゃあ…と部屋に誘導しようとしたら、待ってと止められ部屋の外を見ると茶を持ったシュウどのが

え、まさか

シ「非常識にもこんな時間に訪ねてすみません。お茶をお持ちしました」

白「…こんばんは」

オ「ずっと居たの？」

用意された茶をゆっくり飲んでいるとエイセツどのが口を開いた

エ「─────訊くまでも無いんだけど
トウカ・ベルガットを知ってるだろ」

ピタッとお茶を飲む手が止まった。あの光景が映し出されると同時に、冷たい瞳にとても怖い表情のトウカどのも思い出した

知ってるも何も殺されかけたんだから

まあ恐怖が、まだある…

固まる私にオビはチラリと見ながら、頷いた

エ「ある者から…
ルギリア領下にトウカ・ベルガットの手の者がいるのではないかと警告があったんだ」

手の、者…

エ「セレグの事件後、彼の周辺者が何人か芋づる式に処罰されたけど、その人物のところまでは操作の手は及ばなかったらしい」

オ「何故です？」

エ「さあ？隠れるのがうまいか、疑わしくとも証拠がないとか？

ともかく、もし事実なら調べないわけにはいかないんだが……そこが厄介でね……」

貴「………情報もとが
ツルバ・ベルガットだからですか？」

私の言葉に驚いたエイセツどのは頷き、よく分かったねと言ってきた

それに対し何も言わず話を続けたオビ

オ「長く北の癌だったベルガットからの情報で、自分のとこの領民を疑うのは具合がわるいって話ですか」

エ「………わるい。もの凄くね」