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夕刻
シ「エイセツ様
いい加減会いに行かないと失礼を重ねますよ。一国の王女も居るんですから
あちらだって用件があって来ているんですし」
エ「………。わかってるけどさあ…
あ〜〜〜〜〜〜も〜〜〜〜〜〜。考える事多すぎて頭痛いよ ほんと」
シ「仮病はもうやめましょうって昼間話したでしょ。…いつまで待ってくれるかわからないのは
ベルガットの当主も同じですよ」
エ「──────…わかってるって」
貴方side
コンコンコン…。コンコンコン
ノック音に目が覚めた。ぐっすりと眠りに落ちていた私と白雪はウトウトしながら起き上がり
ロウソクに火を付け扉を見つめた
白雪の前に立つと
エ「…エイセツだ。開けてもらえるか」
白貴「「…！」」
なんで、こっちに…。エイセツどのが
白雪に後ろに居てと指示を出し
カチャンと鍵を開け、キイ…と静かに扉を開けるとエイセツどのと目が合った
エ「え」
貴「え？」
放心状態になった私達
エ「いや、違う違う。
君達を訪ねたんじゃない。断じて！
オビどの！オビどのの部屋のつもりで…」
オ「俺を？」
腰に手をあて私達を見ているオビに驚くエイセツどの。そして数秒経ち、何かを理解したかのように「…ああ」と声を
エ「やっぱりそうか君達…。言ってくれれば初めから同室にしましたよ…。
俺に気を遣ってくれたんですか？」
貴「………は。………、オビ……」
なんか違う方で理解され照れる私に、白雪も同じよう顔を赤くし、口に手をあてて下を向いた。きっと誤解されたのに笑ってるんだな白雪！！！
白(か、可愛い…！)
※白雪はAの反応に耐えていたのである
オ「おたくが万が一、お嬢さんとA王女を訪ねてきた時の為に侍従さんに部屋を逆に伝えてたんですがね…」
エ「え？ああ、そういう事…。ん？
俺は夜這いの心配をされてたわけ？」
オ「まあそこまでは。お嬢さん達に用があるんだろうって位ですよ」
頭を抱えたエイセツどのは扉にもたれかかった
エ「……。せっかく密かに来たのに…」
オ「ほんとに俺の部屋のつもりで？」
そして私達の方を向き
エ「ああ、そうだ。
君に用事があるんだ。オビどの」
オビを見てそう言った
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作者名：かっちゃん | 作成日時：2023年4月25日 16時
