青の白雪姫9【オビ】 (ページ11)

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とりあえずゼンの事を考えて好きにやる

前にミツヒデが教えてくれた関係を築くべき相手はちゃんとわかるもの。だからもう少しエイセツどのの事が分かるまで自分達の意思で留まる

という話で終わった

そして翌日

グーとお腹の音が鳴り響く。目の前に置かれている美味しそうな料理

「主人は本日所用がありまして…。お待たせしてしまい申し訳ありませんが、ご自由にお過ごし下さい。との事です」

白「そうですか…」

貴「シュウどのはどうなさっています？」

「もう少し体調を見るそうです。お部屋にいらっしゃいます」

貴「ありがとう」

そして優雅に四人で食事。結構美味い…

リュウがカタンと席を立ち上がる

シ「おれ、シュウさんのところ行ってくる」

白「手伝いますか？」

シ「大丈夫。………白雪さん、Aさん
昨日怒ってた？」

リュウの言葉に少し驚いたけど、一呼吸置いて白雪と一緒に頷いた。
それに対し「そっか」と言ったリュウ

戻るまでこの部屋に居るねと伝え、リュウはシュウどのの所へ向かった

NOside

シ「リュウどの」

リ「喉はどうですか」

リュウは部屋のソファに座り、薬湯を飲むシュウを黙って見つめた

呼ばれてないけど返事をしたシュウ

リ「……。あの、
宮廷薬剤師は…おれ達だけじゃないんだ。

王城の薬室が積み上げてきた信頼を無闇に使ったら多分だめだし、使う為の嘘はつかないで欲しい

Aさんは宮廷薬剤師じゃないけど、おれ達の手伝いもしてくれて…信頼してくれて…一緒に薬学を学ぶことが楽しいって言ってくれた

おれも白雪さんもAさんも

この仕事をとても好きでいるんだ」

真剣に話すリュウに驚いたシュウは、コト…と薬湯を机に置き頭を下げた

シ「申し訳ありません」

リ「うん。
何か頼みがあるなら、そう言えばいいと思う。白雪さんもAさんもオビさんも
ちゃんと話を聞いてくれる人だよ」

シ「………ほんと。その通りですよねえ…」

困ったように呟いたシュウはまた薬湯を飲んだ

シ「私はあまり気立てはいい方ではありませんが、この薬湯は飲んでいると穏やかな気分になります」

リ「そうなりたい時に飲むといいお茶があるよ」

シ「へえ。エイセツ様にせがんでみようかな？」

───皆さんに話をするよう、頼むのと一緒に