少し嫌な夜会 ページ1
ルギリア邸
シ「私は ここで一度失礼します。エイセツ様の身が空く頃に呼びに来ますので」
白「え？」
シ「大丈夫。私の招待だと伝えてありますから追い出されたりしませんよ。では！良い夜を」
貴「あのシュウどの。
この夜会は何か趣旨とか…。！？」
シュウどのに駆け寄ろうとした時、ぐんっと後ろに引っ張られ振り向くと呆然と立っているリュウが私のドレスを靴で踏んでいた
オ「リュウ坊！」
リ(はっ)
オ「足元 足元」
リ「え？────あっ
ご、ごめん！Aさん！」
急いで靴を退かしたリュウは私の前で跪こうとした。それに対し「あ」と何かを言おうとするオビ
まって、夜会で跪くのって………
貴「リュ……！」
リ「え？」
遅かった…………、リュウは跪いて私のドレスに手をかけようとした状態で止まり私を見た
うん、傍から見れば…
まぁ……。ヒュウ。など私達を見る人々達
シ「…求婚ですか？しかも王女とは。
大胆ですねリュウどの」
何も言わず目を閉じる私達に、リュウは「…。求婚？」と目を点にしながら周りを見渡した
そして今の現状を理解した瞬間 立ち上がった
貴「ありがとう、リュウ。
裾を！直してくれて！」
リ「！ うん。ど、どういたしまして！」
シ「ははは。その調子で楽しんで下さい」
そう言いながら去っていたシュウどの。シュウどのの主人、エイセツって人がどんな人か気になるわぁ
オ「はーーーー…。しかし、夜会か
主がいないやつに出ることがあるとはね」
白「気を引きしめてかかろう」
貴「リュウも離れないでね。…大丈夫？」
顔色が悪いリュウに話しかけると、リュウは夜会なんて出た事ないと言った。まあ確かにそうか…。初の夜会だから緊張するよね
「あれは…。まさかなぜここに」
「招待を？」
「ご挨拶しましょうか」
「いや軽率には」
「あれが赤髪の…」
「しかもA王女まで…」
「男は殿下と王女の側近じゃないか？」
「両方の側近とはこれはまた…」
…………はぁ
リ「………す、すごく注目されてるけど」
白「そうですねえ…」
オ「手でも振るかい？」
貴「手本でオビがやったらどう？」
オ「すみませんでした」
夜会に加わり、酒を飲む私達。
それにヒソヒソと話している周りの人達に何だか気味が悪いと思った
────誰も近寄ってこない、なんて
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作者名：かっちゃん | 作成日時：2023年4月25日 16時
