幹部はそれでもあの世を目指す【d！】 (ページ1)

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1話ページ1

ある日、俺らの国にテロを起こそうとc国からとある女がやって来た。

彼女は無表情で爆弾を手に持っていた。

にっこり笑うと爆弾に手をかけた。

爆弾は不発に終わったが彼女は想定の範囲内だったらしく高くも低くもない美しい声で

「やはりか………どうします？私のこと」

やはりまた笑っていた。

その笑顔は誰がどう見ても、“美しかった”。

gr「どうもしないが？」

「おもろしくないですね………やっと死ねると思っていたのに………あ、たしかここに毒薬が……」

gr「何故死にたいんだ？」

「何故？死に理由なんて必要ですか？どうせ人は命尽きるものです」

gr「それではお前の命は尽きるまで待たないと？」

「はい、待てませんよ。だって生きる意味無いじゃ無いですか？」

gr「要らないのか？」

「はい、要りません」

gr「じゃあ、その命貰おう」

「は？」

不意の言葉だったらしく今まで思考が読めなかった彼女も相当驚いていた。

gr「それだったら良いだろ？」

「なんで見知らぬ私なんかを？」

gr「見捨てるのには惜しいほどの存在だからだ」

「は、はぁ………では雑用係ですか？」

gr「いいや、幹部にならないか？」