月のマテリアルの少女は家に囚われる (ページ8)

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『真実』ページ8

Windmilにて。気絶した絵麻を二階の休憩室に運ぶと、軽食を摂りながら起きたことを圭吾に話す。

「そうですか…そんなことが。」

「おれたちは絵麻を見てくる。リッドに会ったから、精神状態安定してないと思うし。」

「お願いします。」

ふたりが休憩室に入ると、絵麻はぼんやりと窓の外を眺めていた。

「絵麻⁉もう起きていいのかよ！」

「あ、うん…？」

「なにか考えてたの？」

「……“わたくし”ね、イヤなこと考えてた。」

「？」

「お母さまの身体を乗っ取ってた悪魔、エリリアね。アイツが乗っ取ったのは、たぶん…あの日。」

あの日…絵麻がリッドに呪いを掛けられた時、エリリアはすでに朱音の身体を乗っ取っていたのだ。

「「⁉」」

「リッドはエリリアを知ってた。理由は部下？しもべ？どっちか知らないけど、そういう関係なのは確か。そう考えると分かるの。エリリアが私の隙を作ってリッドが呪いを掛ける…そうすると全部、納得できるから。」

訪れる沈黙。

「たぶんの話よ。重く捉えないで。」

「あぁ…。」

「家、戻る？」

翼が訊くと、「うん。そうするわ。」と返した。

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麗に連絡を入れると、『待っている』という旨の返信が来た。