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『思い出す日々、そして来訪へ』 ページ3
ﾁｭﾝﾁｭﾝ
「…朝？」
いつも思い出す。
夢の中で繰り返される、忌まわしい記憶。
コンッ
「麗。」
「失礼します。朝食を持ってきましたよ。」
「ありがとう。」
ーー
「ごちそうさま。」
「また、こんなに残して…。」
「食欲がないの。麗も知ってるでしょ。」
「はいはい。」
“私”はベッドに座った。
つまらない。本でも借りさせようかしら。
「麗。本を数冊、お願いできる？」
「今日は無理ですね。すみません、見合い相手が来るのでやめておけと。」
「あっそ。」
ーーーー ーーーー
「「こんにちはー。」」
「翔さん、翼さん！」
「お久しぶりです。」
「今日は、“もうひとりの”マテリアルに会わせようと思ったんだ。」
「もうひとり？鳴神さんではなくて？」
「それよりもっと前からいる、俺たちの幼なじみだぜ。」
「へー。翔たちにも幼なじみっているんだなー。」
「徹平。お前何回先輩を呼び捨てにする気だ！」
翔さんが徹平さんにヘッドロックをかます。
「会いに行けるんですか？その人に。」
「まあ。」
「紗綾ちゃんたちも気にならない？今まで一度も会ったことのない子。」
「私は…少し気になります。」
「志穂ちゃんも？わたしも気になるの。レイヤくんは？」
「サーヤが行くなら。」
「徹平も行くだろ？」
「ああ！」
「そうと決まればさっそく行くか。歩いて近いから、すぐにでも行けるぜ。」
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作者名：レイリア | 作成日時：2022年9月19日 14時
