貴方を愛していいですか。桐山照史

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泣いた理由、言いたくないのが伝わったんか

深くは聞いてこなかった照史。









こういうところ、好きやなあ。









そう思いながら、泣いたせいで味がしない

夜ご飯を口に運ぶ。









照史はどう振る舞ってたらええんか

迷ってるんかキョロキョロしながら

パクパク食べている









「 ごめんね、照史、急に 」




「 いや、ええんやけど…

なんか嫌なことあるんやったら言ってな…？ 」









昔から結構ネガティヴで気にしい照史のことだから

自分のせいで私が泣いた思ってるんやろか。









「 あ、えっと…な、怒らないで聞いてくれる？ 」









照史にお昼のことを黙っとくんは

なんかモヤモヤしてまうから話すことにした。









話し終わった後、照史は









「 そっか…俺、順番間違えてたな 」









と、しゅんとした。









「 …え？ 」



「 順番間違えたけどさ

俺、お前のこと好きやからプロポーズしたんやで 」









頭をかいて顔を赤らめながら告白。









小瀧くんに言われた時と何か違う気する。









でも、すぐに「 私も好き 」とは返せへんくて









「 多分、照史のこと、好きになると思う

それまでこのままの関係でおってくれる？ 」









とだけ返した。









「 うん、いつまででも待ってる 」









そう言って大好きな笑顔を向けてくれた。









この時点でだいぶ好きになってたと思うんやけど

答えは先延ばしにした。









まだ、はっきりとはわからんかったから。









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