貴方を愛していいですか。桐山照史

#15 ページ15

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風呂から出た照史はもう眠気MAXらしく

先寝てええよって声かけたら

すまん先寝る〜とベッドへ入っていった。









湯船に浸かってぼーっと考え事。









私、思ったより照史のこと好きやったんやなあ

って今日1日で思った。









でも、結婚してもこんな感じなんやろか









なんていうか、友達と変わらん関係、というか。









結婚て、してみないとわからんもんなんかな。

考えながらお風呂から上がり寝室へ向かう。









ダブルベッドで寝たいといって聞かなかった

照史のワガママに折れて

一緒に寝ることになってもうた私たち。









先に寝とる照史を起こさんようにそっと入る









体ポカポカの照史のおかげで布団がすごく暖かくて。









外はめっちゃ寒いみたいやけど、

そんなの全然わからんくらい









布団の取り合いにならへんように

できるだけ照史に近づくと









ふと、照史の右腕が伸びてきて私の腰に手が回る。









ぎゅっと引き寄せられて、抱きしめられた。









え、なにこれなにこれ。









「 あ…きと…？ 」









照史、寝てるん？起きてるん？









起きてるんかなって思ったけど

寝息聞こえるし、目開ける気配ないし。









天然なん。









距離近すぎて、ドキドキして、寝れへん…









でも明日も仕事やし寝なあかん。









照史の胸元に頭をすり寄せて目をぎゅっと閉じた。









照史の体は本当に暖かくて心地よくて柔らかくて

案外すんなり眠りにつけた。









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朝起きても照史は私を抱きしめたままやった。









そろそろ起きな、と腕を離そうとすると

さらに強くなる力。え、出られへん。









「 あきとくーん、起きて…離してーー… 」



「 …起きたない〜もう少しだけ〜 」



「 起きてるやんけ 」



「 あと5分でええから〜 」









甘えたかい。かわええけど


離してもらわんとご飯作れへん。









「 朝ごはん作らないとやから

美味しいの作るから、一回離してや〜 」








「 朝ごはん！！！食べる！！！ 」









ご飯の話題を出した瞬間急にむくっと起き上がって

鼻歌歌いながら洗面所へ顔を洗いにいった照史。









単純…。笑









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