貴方を愛していいですか。桐山照史

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「 ただいま〜 」









照史は買い物行ってるから

返事は返ってくるわけないんやけど

いつもの癖なんかなー、言ってまう。









照史が用意してくれた私の部屋に

荷物を置いて洗濯物を洗濯機に突っ込む。









勝手に入れてもうたけど

同棲するわけやし…ええよね…？









んー、何してよう。









照史が帰ってくるまで

勝手に部屋ん中漁るわけにもいかんし。









とりあえずソファに座ってテレビをつける。









適当につけた番組はちょうどブライダル特集で。









何ヶ月か経ったら照史とこんな風に

結婚式をあげてるんやろか。









いやいや、まだ結婚するって

きめたわけやないしな…









ぼーっとテレビを観ていると

ガチャっというドアの開く音と

照史の元気な声が聞こえてきた。









「 ただいまーー！！！ 」









玄関に向かうと両手いっぱいに袋を抱えた

笑顔のぽっちゃりがいた。









「 おかえり、買いすぎやない？笑 」









荷物を受け取ると、かなりの重量。

これ、両手で持ってきたんかね。笑









さすが親方。









「 やってさ、せっかくの同棲生活1日目やん？ 」









無邪気に笑う照史はあの頃と変わってへんくて

なんか、にやける。









あの頃から照史はいつも笑顔で元気で

クラスでも中心にいるようなタイプやった。









私も何回も元気もらったっけ。









学生時代を思い出しながら

冷蔵庫に食材を入れて行く。









ずいぶん多いけど、賞味期限大丈夫かこれ…









「 照史、普段どんだけ食べてるん？ 」





「 え、2人分てこんなもんやないの？ 」









あっちゃー、これは料理して

冷凍しといたほうがええやつやな。

あとでやっとこ。









「 まぁ、なんとかなるよね、親方おるし 」



「 また親方言う〜〜〜っ 」









学生時代と変わらないノリ。









なんか、異性って意識もそこまでせんくて

ルームシェア感覚やなあって感じた。








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