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ギュッとシーツを握りしめていると兵長がベッドに腰掛け言った。


「…A、今して欲しいことはなんだ?」

「え…?」

「言え。迷惑じゃないかとかそんなこと考えなくていい。お前のして欲しいこと全部してやる。」

「っ…!?」


目を丸くして兵長を見つめる。


___ して欲しいこと…



ドクンと心臓がなる。



…そんなこと言われたら…


自然と唇が開き言葉を紡ぐ。


「…側に…居て…手を握ってて…離れないで…抱き締めて…っ!?」


言った瞬間、手を握られそして抱き締めてきた。


温かくて…兵長の匂いが体全部を包み込む。


「へいちょ…」

「…それでいい。さっき言ったみてぇに俺にぶつけてこい。」

「っ…!私っ…可愛げ無いっ…からっ…なかなか…言えなくて…っ」

「可愛げが無いだと?何言ってやがる。」


そう言って体を少し離され両頬を手で包まれる。


「充分てめぇは可愛い。泣きながら言ってる今のお前も可愛いくて仕方ねぇ」

「っ…!」


顔が火照る感覚と共に目から涙が流れ落ちる。


それを唇で拭い、唇へ自身のを重ねてきた。


優しいキス…。


何もかも包み込むような口付けにボーとしていると唇が離れギュッとまた抱き締めてきた。


「甘え方なんて変に考えなくていい。お前が思ったこと俺にして欲しい事を素直に言えばいいだけだ。」

「っ…!」

「お前の事だ。言えっつってもなかなか言わねぇのは知ってるからゆっくりでいい。」


頭を撫でられ涙がまた溢れ出してくる。


本当に…この人には適わない…。


「っ…兵長…」

「何だ」

「…今日…側に…いてくれます…か?」


服を握りながら言うと兵長は一瞬目を丸くした後、フッと笑って


「…ああ。ずっと側にいる。」

「!…グズ…兵長っ」

「あまり泣くんじゃねぇ。腹痛くなっちまうぞ」


そう言って体を少しだけ離し目元を親指で涙を拭う。


「っ…ん…はい…」

「横になるか?起きてばっかも辛いだろ」

「あ…すみません…」

「謝らなくていい。ほら、横になれ。」


言われるがまま体をベッドへと預けると兵長は立ち上がり毛布を二枚掛けてくれた。

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ミント(プロフ) - levi1225mameさん» 最新話見て下さりありがとうございます!わああ(;_;)素敵だなんてありがとうございます泣嬉しいです(;_;)ありがとうございます!頑張ります!(><) (2020年3月13日 1時) (レス) id: 1aff05f247 (このIDを非表示/違反報告)
levi1225mame(プロフ) - …最新話見てたらどうしよう…素敵すぎて本当に涙出てきました…泣これからも応援してます泣 (2020年3月12日 3時) (レス) id: 2edd3a5158 (このIDを非表示/違反報告)
ミント(プロフ) - levi1225mameさん» 遅くなってしまいすみません(TT)コメントありがとうございます!最高だなんて嬉し過ぎます泣!そんな事言って貰えて幸せです(>_<)これからもよろしくお願いします! (2020年2月4日 11時) (レス) id: 1aff05f247 (このIDを非表示/違反報告)
levi1225mame(プロフ) - 最高です。どの話もとても好きです。泣作品作ってくれてありがとです泣 (2020年2月3日 0時) (レス) id: 2edd3a5158 (このIDを非表示/違反報告)
ミント(プロフ) - ミレーさん» ミレーさん!いつもコメントありがとうございます!私もリヴァイ兵長大好きです!本当に同感です! (2019年12月12日 0時) (レス) id: 1aff05f247 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:☆ミント☆ | 作者ホームページ:http://s.ameblo.jp/mnto09  
作成日時:2019年4月26日 15時

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