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抱き締めながらそんな事考えていると、いつの間にか泣き止んだAがぽそりと言った。
「っ…リヴァイ…これからも…側にいてね…」
「…!」
不安そうに、か細い声で言う。
否定されるのが怖いのかギュッと服を握り締めてくる。
側にか…ならその真意を聞きたい。
「…A、一つ聞きてぇことがある。」
「…ん?」
「お前は俺のことどう思ってるんだ?」
肩越しに問いかければAは一瞬肩をぴくりとさせた。
だがすぐ答えが返ってきた。
「…好きだよ。リヴァイのこと。じゃなきゃ…側にいてとか言わない…」
その言葉を聞いた瞬間、俺はAをソファーに押し倒し逃げられないようにAの顔の横に手を置く。
びっくりしているAを他所に距離を縮め目を見たまま言う。
「…その言葉、期待してもいいのか?」
「!…え」
____ こんな曖昧な関係、ぶち壊してぇ。
「…A、俺はこんな関係に満足してねぇ。これより一歩進めたいと思っている。」
「…リヴァイ…」
目を見開きポカンとしてるA。
なぁ、俺はそんな大人しくしていられる程いい奴じゃねぇんだ。
お前を離したくない、誰にも渡したくない、触れていいのは俺だけだと思うくらいに溺れている。
___ だから
「…まさかとは思うがここまできて撤回なんて…言わねぇよな?」
ここで逃がす訳にはいかねぇ。
そう聞くとAは暫し固まった後、ふと目を伏せ口からは…
「……ごめん、リヴァイ…私っ…」
____ そんなつもりじゃなかった。
その言葉にギリッと歯を噛み締める。
じゃあどういうつもりなんだ?
まだこんな曖昧な関係続けるつもりなのか?
「…リヴァイっ…でもっ…好きなのっ…」
泣きそうな声でギュッと抱き着いてくるA。
突き放せない自分にイライラする。
もし、この先待っていればお前は俺を選んでくれるのか?
今は無理でも…いつかは今とは違った未来が待っているのだろうか。
何も言わない俺に不安をより一層感じたのかまた泣き出してしまった。
「っ…ヒック…おねが…いっ…だか…らっ…」
悲痛な声。
…仕方ねぇ…。
「…分かった。もう何も問いただしたりしねぇ。だが…A」
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ミント(プロフ) - levi1225mameさん» 最新話見て下さりありがとうございます!わああ(;_;)素敵だなんてありがとうございます泣嬉しいです(;_;)ありがとうございます!頑張ります!(><) (2020年3月13日 1時) (レス) id: 1aff05f247 (このIDを非表示/違反報告)
levi1225mame(プロフ) - …最新話見てたらどうしよう…素敵すぎて本当に涙出てきました…泣これからも応援してます泣 (2020年3月12日 3時) (レス) id: 2edd3a5158 (このIDを非表示/違反報告)
ミント(プロフ) - levi1225mameさん» 遅くなってしまいすみません(TT)コメントありがとうございます!最高だなんて嬉し過ぎます泣!そんな事言って貰えて幸せです(>_<)これからもよろしくお願いします! (2020年2月4日 11時) (レス) id: 1aff05f247 (このIDを非表示/違反報告)
levi1225mame(プロフ) - 最高です。どの話もとても好きです。泣作品作ってくれてありがとです泣 (2020年2月3日 0時) (レス) id: 2edd3a5158 (このIDを非表示/違反報告)
ミント(プロフ) - ミレーさん» ミレーさん!いつもコメントありがとうございます!私もリヴァイ兵長大好きです!本当に同感です! (2019年12月12日 0時) (レス) id: 1aff05f247 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆ミント☆ | 作者ホームページ:http://s.ameblo.jp/mnto09
作成日時:2019年4月26日 15時