僕じゃダメですか？(短編集)-third-

紅葉　　榎本虎太朗 ページ8

A「虎太朗君！待って！」
虎太朗「…早くしてください」


そんなことを言いスタスタと行ってしまう虎太朗君。

先輩のこと置いて行くなぁー！！


今日は紅葉を見に来ている。

赤。黄色。オレンジ。茶色。などの落ち葉が見所。

めずらしく虎太朗君から誘ってくれたんだ。

「紅葉…見に行きませんか…？」

っとね！すっごく嬉しかったのは覚えているけど・・・


私を置いていかないでよぉー(泣)

私は見ての通り。運動できません！←分かんないからね！by作者

勉強はできるけど

運動は小さい頃から苦手なんです・・・。アハハ

さから山道を歩いてクタクタに


A「待ってよ…虎太朗君…」


彼は聞いていないのか歩いてしまう。

ヒドイよぉ・・・



ヒョイッ


A「えっ」
虎太朗「これで良いですか…？」



先程まで私のずっと前にいた虎太朗君は

いつの間にか私をおんぶしていた。


A「わわわ！虎太朗君！ダメだよ！」
虎太朗「何でですか？先輩軽いし疲れたんでしょ？」
A「そうだけど！」


だって高校生がおんぶされてるんだよ！？

周りの人なんかこっちに注目してるし・・・

何より恥ずかしい///


A「降ろしてｯ？」
虎太朗「置いて行きますよ？」
A「分かりました」


しぶしぶと頷き

虎太朗君は出発し始めた。

眺めが高くなったからか

すっごく綺麗に見えてくる。


A「本当に綺麗だね♪」
虎太朗「今が見所ですから」
A「さすが虎太郎君！」


褒めてあげると

前を向いてしまった。

もう。本当にツンデレなんだから！



A「ありがとう。虎太朗」



耳元でこう喋ると



耳。頬が真っ赤に・・・




これも紅葉の一部なのかな・・・・www

食欲の秋　　濱中翠→←浴衣　　明智咲★

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