僕じゃダメですか？(短編集)-third-

最後の指令　　芹沢春輝 ページ21

進撃の巨人の世界ということで(名前はそのまんま！)
・
ザシュッ


A「…チッ」


シュトッ


木の上に着地をすると巨人が倒れる音が聞こえる

討伐数。５７体目。

まだまだかな・・・？


春輝 「まーたハデにやってんの！」
A「当たり前じゃん。せっかく外に来てんだから」


呑気に話しかけてくるのは春輝

私の同期

何でこんなヤツが調査兵団になったかは分からないけど・・・


A「私はもうちょいやってくる。春輝は？」
春輝 「俺も。撤退命令が出る前になww」
A「了解。んじゃ」


私は立体機動を使って行く

うん。風がスゴく気持ちいい

何度夢に見ていたんだろう。小さいとき・・・

こうやって無邪気に生きてみたい

ずっと調査兵団に憧れていた・・・


巨人 「グァァァ」


奇行種が表れたみたいだけど・・・


A「私の邪魔しないで…」


うなじを削げば終わり

奇行種なんて私の敵じゃないわ！！


A「でも倒さなくちゃね…」


気持ちを改めブレードを出して跳ぼうとした時



バサバサバサッ



ある方向からいっきに鳥達が飛んだ

その後に聞こえる木が倒れる音

巨人が可笑しくなったかな？


A「やれやれ…。ちょっとまって…」


あっちって・・・


シュゥゥゥゥッ


思考より体が動いた

あっちは春輝が行った方！

まさかあっちに巨人が集まってたなんてｯ

何で気づかなかったの？

だとしたらこっちに来なかった。


春輝を見殺しにできなかったのに・・・ｯ！




A「春輝ｯ！！ｯ！？」


私の視界に入ったのは地面に倒れる春樹と

春輝の周りに群がる巨人共・・・


A「…ｯ」


何かが切れる瞬間だった―――。


巨人 「グァァァ」
A「春輝からｯ…」


A「離れろぉぉぉぉ！！！」


ザシュッザシュッ


血の雨が降り続く。

我を失いながら幾度となく殺し続けた。

春輝を失いたくない


その気持ちは同期だから？それとも・・・


好きだから・・・？



A「ｯそうだったらなお更じゃんｯ！」


団長。

私はここまでみたいです。

ガスもなくなり替刃も切れました。

せめて

春輝を助け出してください


巨人 「うぅぅぅ」


私への指令は



　 「Aには春輝を守ってもらおうか」



のはずですｯ・・・！！



A「永遠に愛してる。春輝…ｯ」




第９６期訓練兵団
現。調査兵団

Aは人類のためにこの身を捧げ

そして役目を終え


人生という幕を閉じました。

感謝の言葉を...　　榎本虎太朗→←人格　　望月蒼太★

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