素直になれなくて part3

Mild86 ページ26

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―Aが眠るように目を閉じた瞬間、俺の手を握っていたAの手の力が無くなった。


ハ「…リヴァイ、Aは…もう…」


リ「…」


俺は、ハンジの言葉に目を見開いた。


リ「…嘘、だろ…」


俺はAを見つめる。


疲れて眠ってしまったようにしか見えない、俺には…


リ「嘘だろ…?おい…A…」


俺はそっとAの上体を起こす。


リ「おい、おい…」


揺らしても、反応はない。


リ「…A、おい、A…!!」


ハ「ちょ、リヴァイ…!」


リ「てめぇ…1人で死ぬのかよ!!お前…俺に話があるとかほざいときながら、お前が死ぬのかよ!」


ハ「リヴァイ、止めなよ!!」


リ「おい、起きろよ!おい!!!」


エル「止めろ、リヴァイ。」


リ「…」


後ろから、エルヴィンが俺を止める。


エル「…Aはもう…ここにはいない。」


リ「…」


嘘だと、言ってほしかった。


コイツが…死んだなんて…


受け入れたく、なかった…


リ「嘘だと…言ってくれ…」


ゆっくりと、冷たくなっていくAの身体。


眠っているようにしか見えないコイツの表情…


信じたく、ない…


リ「A…!!!」


俺はAの身体を、強く抱きしめた。


A、Aと…何度も名前を呟きながら。


だが…俺の目から涙が零れる事はなかった。



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