Mild85 ページ25
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―そして俺たちは巨人のいない場所で休憩を取った。
途中部下たちが持ち帰れなかった兵士の遺体を取り戻しに行き、巨人を連れて来て面倒なことになっちまったが…
積んでいた遺体を捨て、逃げ切れた。
その中には…俺の班の大事な部下もいた。
正直、辛かった…
だけど、俺にはまだ守らなければならない命がある。
ハ「…リヴァイ、ダメだ…これ以上止める事はできない…」
リ「…」
ハンジが必死でAの傷から溢れる血を止血しようとしていたが…これ以上は無理らしい。
あ「っ…リヴァ、イ…」
リ「…A。」
俺はしゃがみ込み、Aの手をそっと取った。
あ「今まで…ごめんなさい…たくさん、迷惑をかけて…」
リ「…何、死にそうになってんだ…死んだら、絶対許さねぇぞ…」
あ「…ごめん、なさい…」
リ「…お前、まだ俺に…何も話してねぇじゃねぇか。壁外調査から帰ったら…お前は俺に何を…」
あ「…」
Aは俺の言葉を聞いて、そっと涙を流した。
そして目を薄く開け、俺を見つめ優しく微笑む。
涙が溜まった、綺麗な優しい瞳…
俺が大好きで、愛している女の瞳…
あ「…リヴァ、イ…私、ずっと素直になれなかった、けど…私は…」
Aは何か言おうと、口を開ける。
リ「…」
俺は聞き取ろうと、顔を近づけ、耳を傾ける。
あ「私は、リヴァイ…あなた、が…」
リ「…なんだ。」
あ「…」
Aは涙を溜めながら、精一杯に微笑み口パクをした。
だけど…声は聞こえなかった。
そしてそのまま…Aはゆっくり眠るように目を閉じた。
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スヌーピー - 泣けた。もっとリヴァイの、書いてください (2015年8月3日 9時) (レス) id: e705160539 (このIDを非表示/違反報告)
feat.Element(プロフ) - 紗也さん» そうでしたか。これからも頑張ってください! (2013年12月16日 23時) (レス) id: 2cf8649f02 (このIDを非表示/違反報告)
(*ρω-*)美月@リヴァイ兵長(プロフ) -
更新、ありがとうございます♪
楽しみにしてました!!
またの更新、待ってます? (2013年12月15日 22時) (携帯から) (レス) id: 924e7dfd3b (このIDを非表示/違反報告)
紗也(プロフ) - ペトラさん» 遅れてごめんなさい!ありがとうございます、嬉しいです 頑張りますね^^ (2013年12月15日 22時) (レス) id: 9c284d8008 (このIDを非表示/違反報告)
紗也(プロフ) - feat.Elementさん» いつもありがとうございます!後から読んで気づきました(^_^;) あの時眠くてこっくりしながら打ってたのでたぶん寝ぼけて俺って打ったんでしょうね…;; (2013年12月15日 21時) (レス) id: 9c284d8008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗也 | 作成日時:2013年12月7日 21時