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重岡side
俺は、ただ真っ白な空間にいた。
確か俺は、神ちゃんが車に轢かれそうになって無我夢中に走って神ちゃんの背中を思いっきり押したと思ったんやけど…
神 ｢ぐすっ…ふぇっ…うぅ…｣
そう思った瞬間、後ろから神ちゃんの泣き声が聞こえた。
俺は慌てて振り返ると、そこには神ちゃんが丸くなってで顔を隠しながら泣いてた。
重 ｢神ちゃん？どないしたん？｣
俺は、優しく頭を撫でながら神ちゃんに聞くと今まで伏せていた顔をあげた。
重 ｢…っ！？｣
神ちゃんの顔を見て、俺は目を見開いた。
ゆっくりとあげた神ちゃんの顔には切り傷や痣とかの傷だらけやったから。
神 ｢なんで…助けて、くれなかったん……俺を見捨てたんか？｣
重 ｢まさか、神ちゃん…車に轢かれたん！？いや、まさか…そんなわけが…｣
神 ｢助けたつもりやったん？こうなる前に声ひとつ…かけてくれなかったくせに…｣
泣きながら叫んでる神ちゃんの顔からは興奮して力を入れてるのか血が流れ始めた。
俺は神ちゃんを思いっきり抱きしめた。
重 ｢ほんまにごめん！！俺のせいで…神ちゃんは…｣
神 ｢今更謝ったってもう前みたいな顔には戻れないんや！！｣
重 ｢ごめん！！！ほんまに…神ちゃんのこと…本気で守りたかったのに…｣
苦しんでる神ちゃんを見て、俺の目からも涙が溢れた。
情けないわ、俺は泣く立場やないのに。
重 ｢許して…俺は……神ちゃんだけは離れてほしくない！神ちゃんがおらんと…俺は…｣
神 ｢しげ……泣いとるんか？｣
重 ｢お願い…ずっと一緒にいるから！どんな神ちゃんでも俺はそれを受け止める！！絶対に離れたりしない！！｣
神ちゃんを強く抱き締めて、神ちゃんに誓った。
『しげ……起きてや…』
どこからか、弱々しい神ちゃんの声が聞こえた。
それと同時に、俺が抱いてた神ちゃんはチリとなって消えた。
『しげ…しげ……』
神ちゃんが俺を必死に呼んでいる。
神ちゃんの声を聞いた時、俺はやっとほんとの事に気づいた。
轢かれたのは神ちゃんやなくて俺なんやて。
今の傷だらけの神ちゃんは俺が轢かれて傷ついた心やったって。
待ってて、神ちゃん。今すぐ、そっちに戻るから。
そう思った途端。
目が覚めたら、俺の視界には真っ白な天井と目が腫れてる神ちゃん、険しい顔をしてる淳太くんがあった。
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すー - 初めまして！この作品感動しました！これからも素敵な作品書いて欲しいです！ (2018年3月23日 11時) (
レス) id: 55a1e1089b (このIDを非表示/違反報告)
里衣菜(プロフ) - モンチさん» 初めまして！本当に嬉しいです！！これからも頑張っていきますので応援よろしくお願いしますm(_ _)m (2017年9月3日 7時) (レス) id: 50f12e5caf (このIDを非表示/違反報告)
モンチ(プロフ) - 初めまして！！この作品めちゃくちゃ面白いです！！これからも頑張ってください！ (2017年9月2日 15時) (レス) id: 800d585497 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：里衣菜 | 作成日時：2017年8月28日 7時
