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人を好きになる気持ちがよく理解できていなかった親友は

好きだと言われると断れなくて、恋愛感情もないまま次々と付き合ってた

普通の好きと恋愛との違いを説明するのは僕には難しくて
 
JM「好きな子ができれば、そのうちにわかるよ」
なんてごまかして来たけれど
 
その相手が、まさか長年一緒にいるAヌナだなんて…

やっと自分の恋心を自覚した途端に失恋だなんて

神様は意地悪だ
 
 
思えば、テヒョンのヌナに対する執着というか
 
ジンヒョンに対する嫉妬は普通じゃない
 
お気に入りのおもちゃを取られた子どものようにも見えたけど
ヌナを好きな男としての感情だと言われても納得できた
 
まぁ、デートの邪魔のためにわざわざ僕の家で寝込んだり
観たい映画に一緒に連れて行けと駄々をこねるのは、だいぶ子供っぽかったけど
 
そんな訳で、自覚と同時に失恋を迎えたテヒョンだったけれど
 
ヌナを諦めてはいなかった
 
 
この約10年
 
いろんな方法で、あくまでも【さりげなく】アピールしてきた
 
僕が見た限りでは、どれも大した効果はなかったけれど
 
でも、今やっと
ヌナがキム・テヒョンを男として意識し出している
 
弟である僕の援護射撃は成功させなくちゃいけない!!
 
 
僕にはココアの黄金比率なんてものは分からないけど
そんなもの知らなくても美味しく飲める
 
「美味しい」
 
ソファーで小さく丸まって、ジミン君特製ココアを飲むヌナは
弟の僕が見てもかわいい

あまりに独特のテヒョンの価値観をヌナが理解できるのか…

JM「ヌナ…テヒョンにとって女の人は基本的に2つしかない。ヌナかヌナ以外」

家族はちょっと除外しよう

僕が何言ってるのかまだわからないよね

JM「ヌナは既にジンヒョンのものだったから、それを奪い取る気はなかった…というかそんなの無理だった」

ジンヒョンはかっこよくて、頭も良くて
僕とテヒョンにもすごく優しかった

「その頃はもぅ私のことが好きだったってこと?」

JM「うん。初恋を知ったと同時に失恋」

あぁ…と小さく呟いて、また一口ココアを飲み込むヌナ


JM「テヒョンが告白されても断れなかったのは優しいからだよ。報われない自分の気持ちを相手に重ねて…」


【ジミナ…俺がヌナを好きな気持ちとみんな同じなんだと思うとさ…どうしていいかわからない】


結局別れるんだから、余計に傷つけてる気がしないでもないけど

「テヒョンらしいね…」

そう

テヒョンらしい

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作者名:碧華 | 作成日時:2019年3月17日 10時

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