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冷静になって考えれば、20歳を越えた男女が抱き合って眠るなんて
今までが普通じゃなかった
習慣になっていて疑問にも思わなかったな…
テヒョンが泊まる日は、決まって私のベッドに潜り込んで来て
抱き枕代わりにされた重みで目が覚める
それなのに今朝は
身体に巻きつくテヒョンの腕と脚が無い
違和感で目を覚ましてしまった
そのおかげか、身体は軽い
「よく寝た…」
昨夜の一連の出来事について考えていたら
いつの間にか眠ってしまっていたようで…
ベランダでのキスを思い返せば、顔は赤くなるし
一緒の布団なんてとても無理だから少しホッとする
リビングにはまだ誰もいなくて
寝起きにココアが無いと拗ねるテヒョンのために牛乳を沸かす
スーパーで買える安いココアとちょっと高級なココア
これを半分づつ
高いココアが切れて、半分だけ安いのでごまかしたら
【美味しい!ヌナ天才!】
と褒められたので、少し面倒でも2つ常備してる
これをジミンは、弟の僕より甘やかされてるってブーブー言ってるけど
JM「おはよー。僕にもコーヒー淹れて…」
目をこすりながら起きてきたジミンはソファーに座って、二度寝の体制に入る
「テヒョンまだ寝てるの?」
JM「うーん…?もぅ帰ったよ」
「えっ!?なんで?」
人に起こされる前に起きるなんて何年振り…?
明日は雪でも降るんじゃない?
JM「知らなーい…あっ、日曜日迎えに来るって言ってたよ」
ジミンがどこまで知ってるのか気まずくて
そう。っと素っ気ない返事だけを返すと
ほとんど開いていない目で、のそのそと歩いて来て
ヌナ〜と甘える
JM「テヒョンは大事な親友だけど、ヌナは大事な家族だからね」
「うん」
大好き〜ってニコニコ笑うジミンの気持ちが嬉しくて
テヒョンのことも、ソクジンのことも…
2人と自分の気持ちにちゃんと向き合ってみようと思った
でも、いざテヒョンと出かけるとなると
何を着て行けばいいのか…
どこに行くのかも聞いてない
聞けばいいんだけど、なぜか自分からは連絡しにくくて
楽しみにしてると思われるのが恥ずかしいような
変に意識してるのがバレそうで、負けたような気持ちになるのはなんでだろう…
お弁当作ったら喜ぶかなって
いつも当然のように思うこの気持ちも
自分がテヒョンの特別だと知ってしまった今では
単純に表現してはいけない気がして…
「どうしたらいいかな…」
いつも通りが、すでに難しい
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作者名:碧華 | 作成日時:2019年3月17日 10時