INI｜Morning Routine ページ3
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「おはようございますっ…小鳥遊Aのモーニングルーティンですっ…頭全く働いてないですっ…今の時刻は…コンタクトはめてないから分かんないです…」
只今、YouTube内の企画でホテルでモーニングルーティンを撮影することになったからカメラを回し中。
朝だから目も開かないし、頭も動かないし、正直これを動画にして発信してもいいものなのかどうなのか分からないけど撮れって言われたから撮らなきゃだよね…。
ねむっ、なんて思いながら頭はまだ働いていない中、重たい体を起こして顔を洗う。
そのあとはとりあえず朝ごはんタイム、荷物に入れてきたシリアルを器に移して牛乳を入れて食べる。
偏食がとにかくひどくて好きなものしか食べないからお兄様方からちゃんと食べなさい！なんて言われることも多々ありますがそれでも頑なに食べないのが俺です。
怒られても気にしません。ちょっと前に迅からは「A、本当に最強すぎやろー(笑)」って大笑いされました。
これ見た柾哉くんに怒られそうだな。想像できた。
朝ごはんを食べたあとは歯磨きをして服に着替える。
「今日着ようと思ってた服、実は洸人くんが着ててかっこいいって言ったら『このTシャツもういらないからあげる』ってオーディションの時くれたやつなんです。」
「めっちゃいい感じじゃないですか？」
じゃじゃーんとファンのみんなに見えるようにカメラに向かってTシャツを見せる。
日焼け止めを塗ったり、ヘアアイロンで少しだけ髪の毛を整えていると部屋のチャイムが鳴った。
ドアを開けてみれば俺らのリーダー柾哉くん。
朝が苦手な俺はよく柾哉くんに起こしてもらってるんだけど今日は珍しく自分で起きて準備が終わってたからびっくりした顔をしてる。
木村「え、珍しすぎる。起きれたの？」
「うん。だって、今日モーニングルーティンの撮影だったから。ほら、カメラ。」
木村「あ、本当だ。おはようございまあす。木村柾哉です。」
「頑張って起きた俺を褒めて？」
木村「偉いね、よく起きれたね。」
「めっちゃ棒だ。」
木村「てか、自分で起きてたら普段のモーニングルーティンじゃないじゃん。普段の撮るなら俺が起こさなきゃ。」
「今日は起きれたんだからいいじゃんか、別に。珍しく起きれましたってことにしたら、あ、すみません。ここの会話はカットで……」
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作者名：〆 | 作成日時：2022年7月5日 11時
