お迎えにあがりましたよ、俺のお姫様？【HQ中編集】

茂庭×人魚姫~2~ ページ16

『うっ……あとちょっと』





痛む腕をなんとか動かしながら浜辺へ要さんを引きあげる





茂庭「うぅん……？」





『あ！起きましたか…？』





茂庭「えっと…君は？」





『アトランティス第14代王の娘のAです』





茂庭「私はある国の王子をしている茂庭要です」





『あ、敬語外してくれて構いません！』





茂庭「えっ！あ、うん。Aも外して？」





『う、うん！』





茂庭「あー、助けてくれてありがとう。確か、船から落ちてくれたのを助…け……え？」





『？』





あれ？何かした？





茂庭「えっ！？Aって人魚？」





『そうなの？』





茂庭「オークションとかで売られてるのしか見たことなかった…」





『え？』





オークションってあの売ったり買ったりする……？





茂庭「あぁ、ゴメン！！この世界では、人魚は珍しいから売り物にされるんだよ…」





『…………要さんは…』





茂庭「？」





『今、私を売ろうとしますか？』





茂庭「！？そんなことしないよ！逆に君はその…助けてあげたい、な？///」





そう言いながら、腕に布を巻いてくれた。





あ、そういえば血出てたんだっけ…。





茂庭「よし！出来た」





『ありがとうございます！((ﾆｺｯ』





茂庭「うん！やっぱりAは笑ってる方が良いね」





要さんは、頭を優しく撫でてくれた





『えへへ、要さんに頭撫でてもらえて嬉しいです』





茂庭「ん、ありがと」





その時、どこかで要さんを呼ぶ声が聞こえた。





茂庭「あ！そろそろいかなきゃ…明日結婚式なんだよ」





『え？』





茂庭「相手は顔も見たこと無いけどね………今、うちの国がお金に困ってて…結婚を条件にお金を募金してくれることになってね……」





『そう…ですか……』





今、私は要さんに一目惚れってやつをしたんだろう…





要さんの近くでもっと居てたいし、要さんとしゃべっていると幸せだって思う





茂庭「あ、そうだ…お願い聞いてくれる？」





『？私に出来ることで良ければ！』





茂庭「ありがとう！じゃあ、目瞑って？」





『？はい』





『？要s((chu ん…ふぅ…』





えっと……キス…されてる？





『ん……ぷはっ！か、要さん///！？？』





茂庭「へへ、最後のわがまま///」





そう言ってさっき声のした方に「俺はここだよー！！」って言いながら走っていった





『っ………ズルいです要さん…』

茂庭×人魚姫~3~→←茂庭×人魚姫~1~

ラッキーアイテム

野菜炒め

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す