――――優しさ―――― ページ8
ポプル 「なんで探してるんですか?」
あの会話が続きそうだったのでポプルはレンアに聞いてみた。
レンア 「あ、はい。えっと、あの人は私の使い魔なんです。でもある日突然いなくなって・・・・・・」
涙目で訴える。
レンア 「お願いします!ポプルさんなら見つけられますよね!?」
今度はポプルにすがった。
ポプル 「えぇ!?うーん、でも『 カイト 』さん、私知らないし・・・・・・」
レンア 「いいえ、一緒に来ていただけるだけでいいんです!」
ポプル 「 え ? 」
レンアは事情を説明した。
レンア 「 カイトは僕と『 不思議な草原の国 』に行ったことでした」
不思議な草原の国とは・・・・・・。
レオ 「うわ。あのワガママ猫姫のとこか・・・・・・」
正式にはミーコ・チョビチャッピー王女だが。
レオも面識はあるらしい。
ただ、あまりいい思い出はなさそうだ。
レンア 「・・・・・・僕たちは宿に泊まったんです。でも次に日の朝になると、カイトがいなくなってたんですぅぅぅっ」
ここでレオが一言。
レオ 「嫌になったんだよ、きっと」
レンア 「ヒドイっ、私たちは一心同体!!そんなわけないもの!!」
リアナが仲裁に入った。
リアナ 「まぁまぁ・・・・・・」
レンアはコホンと言うと、改めて言った。
レンア 「魔女ポプル様、お願いです。僕と共にカイトを助けに行っていただけませんか」
かしこまって頭を下げ言う姿に、ポプルは嫌とは言えなかった。
ポプル 「わ、わかりましたから、頭をあげてください!」
するとレンアは目をキラキラと輝かせた。
レンア 「このご恩は一生忘れません!!」
レオ 「・・・・・・魔法屋って何でも屋みたい」
グラ 「ポプルのやさしさだ」
―――――――――――――――
以上、実希。
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作者名:実希 ハル@雪桜 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kagerouSAO/
作成日時:2015年3月3日 7時