46話 ページ7
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4本の指が背中に回って、最後に小指
触れるか触れないかの瀬戸際
『わぁぁぁぁぁぁぁぁ！？』
反射神経が呼び起こされてその場にしゃがんだ。
男の腕が空気を切る。
「チッ……ちょこまかと。小さな体で飛び跳ねて、お前はウサギかい？」
さっきから膝がギチギチと噛み合わない音を立てるのは、そばで抗おうとしている脳無のせいだ。
そちらに集中すると上手く動けないし、下手に動くと個性が解けてまた相澤先生がやられてしまう。
どうしよう。皆どうしてるの？
「ほら。余所見してると死ぬぞ？」
『わっ…！もう、何で授業中に来るんですか。めんどくさいしリスク高くないですか！』
「身体能力も高いか…。いいね。ウサギはウサギらしく俺の檻で飼われてなよ」
全く会話にならないからもう諦めた。
お兄ちゃんならこんな時……猪突猛進に立ち向かっていくはずだけど
それが私にできるんだろうか。
『…私の個性』
「あ？」
『身体機能を操れるんですけど、それって五感も例外じゃないんです』
動きを止めた敵は私の言葉を深く読み取ってるみたいだ。
苛立ちが滲み出た瞳が大きく揺れている。
『…つまり、あなたのその目や耳。鼻だって操作するだけじゃなくて、使い物にならなくすることだってできるんですよ』
「っガキが……！！」
『まともに五感が働かなくなったら、敵連合なんてチープな団体率いることもできなくなるでしょうに！！』
「うっぜぇなぁ！！！」
まんまと策にハマった敵は、気性を荒らげて大雑把な攻撃をしかけてくる。
このまま弄ぶことができれば、少しは時間が稼げるかもしれない。
その間に。
後ろに隠れている出久達に相澤先生を救出してもらいたい。
出久！！
そう叫ぼうとした時、ドアが爆発音と砂埃をあげて外の光を取り込んだ。
おっきなおっきな影を写して、私は涙が溢れた。
『ああぁっ……やっと来た…！』
「……コンティニューだ」
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麗葉 - お茶子ちゃん！私といいお友達になれそうだね！完結おめでとうございます！ (6月7日 23時) (
レス) @page24 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
八百(プロフ) - 終わり方が落ち着く…なごむ…ありがとう出久…とても素晴らしい作品でした。ありがとうございます！ (2019年3月23日 4時) (レス) id: db047f61b6 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - もうえっと、一言で言うと神作品です(´；ω；｀)めっちゃ面白かったです！素晴らしい作品をありがとうございます！ (2017年7月9日 12時) (レス) id: c33d23c980 (このIDを非表示/違反報告)
たま(プロフ) - 語彙力なくてうまく表せないんですけど、言葉の使い方や話の構成がものすごく好みで、全部一気に読んじゃいました！新作の方のパスワード教えて下さると嬉しいです！ (2017年4月2日 23時) (レス) id: 04026620e1 (このIDを非表示/違反報告)
柊ツバキ - とっても見て笑顔が出るような最後でした！(*^^*)新作のヒロイン系ヒーローのパスワードを良かったら教えてください！m(_ _)m (2017年4月2日 20時) (レス) id: 798114a37d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと
| 作成日時：2017年1月8日 19時
