しょうがくせいじょー【HQ】

しょうがくせいじょー11日目 ページ12

りーむさんリクエスト


リクエストの順番がバラバラになってしまって申し訳ないです


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カチ、と分針が12を回った頃。


それは、朝の9時を指した時だった。




「皆、まだ起きないな…」



まあ、此方としては好都合なのだけれど。



6人の寝顔を確認してから、リュックを背負った。



飾ってあったストラップが、チリンと揺れる。




スニーカーを履いて、玄関のドアを開けると、朝日が薄暗い部屋を照らした。




「いってきまーす…」





閉じられていく玄関の向こうで、誰かが声を上げた気がした。




.





「うわー…開店したばっかなのにもうこんなに…」



最寄りのショッピングモール。


男児・衣類コーナーの前で、溜息をついた。





周りには、ママさん、パパさん。

中には、おじいちゃん、おばあちゃん。




…あれっ。場違い？？





『こんにちは。若いですね、お子さんいくつですか？』



「えっ…私ですか！？」



『ふふ。そうですよ、新米主婦さん…かな？』




挙げ句の果てには、あらぬ勘違いをされる始末。



この世界のどこにデッカいクマさんストラップをつけたリュックを背負って挙動不審になってるママさんがいるん…





……老けてるって言いてぇのか(激しい被害妄想)





『お互い頑張りましょうね！』



「えっ…ぅ、へへ。そ、ですね」









…「うへへ」って。




非常に恥ずかしい過ちを侵してしまった。



穴があったら入りたい気分で、とりあえずコーナーに足を踏み入れた。





「えーっと…まず、Tシャツ…」



相変わらずおろおろと、何処か縮こまった様子のままTシャツを手に取る。



サイズは…110かな？


ポロシャツとか…及川さんに似合いそう(笑




岩泉さんには、ユニークなものとか？


先日、「根性論」と書かれたTシャツを着ていたことを思い出して、思わず吹き出す。





何だか、今まで1人だった空間が、



必ず誰かがいるのが当たり前になって



笑顔が増えた気がする。




「買ってきましたよー」なんて服を広げれば、目を輝かせて喜んでくれるかな





そう考えたら、ニヤけが止まらなかった




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次へ続きます

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