男●性●恐●怖●症【国見英】 (ページ18)

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charm＊appeal…17 ページ18

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次の日の朝になっても、モヤモヤはなくならなかった。

花「あれ…Aは？」

「Aなら朝ごはん作って学校行っちゃったわよ。私より早く起きてたんだもん。ビックリしちゃった」

帰宅部のAが、こんな朝早くから何の用なのか。

心の曇りは、増すばかりだった。

「Aがお弁当作ってくれたから」

置かれた弁当箱は、いつも通りなのに。

朝飯を一人で食べることもいつも通りなのに。

花「…俺が先に行っても…Aが俺を置いてくことはなかったのにな」

国見とAが出会ってから3日目。

何かが、変わりつつある。

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花「おーす」

体育館に入ると、やはり及川がいた。

及「あ、マッキー。どうしたの？今日は早いね」

花「…どっかの誰かさんに調子狂わされたもんでね」

及「ふーん…

ねぇ、それってさ。Aちゃん？それとも国見ちゃん？」

一瞬。

汗で乱れた髪の隙間から、及川の目がギラリと光った。

花「分かってんだろ。聞かないでくれ」

及「ごめんごめん！！さ、練習始めよー」

本当に一瞬。

すぐに、穏やかに目尻が下がった。

やっぱり、部員1人1人を、ちゃんと見てるんだなって思い知らされる。

いつもおちゃらけているけど、主将を務めているだけある。

その時、体育館の扉が開く音がした。

国「おはよーございまーす」

及「えっ！？国見ちゃんが15分前に来てる！？嘘！？」

花「………」

ああ、やっぱり。

お前も早かったんだな。

Aも早かったんだよ。

それって…どういうこと？

いつもの気怠そうな顔も、怪しく感じてしまう。

でも、認めたくない自分もいる。

国「…どうも。花巻さん」

花「…おう」

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