番外編【その後の黒尾】 ページ38
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黒「…は？」
夜「いや、だから」
貴「付き合うことになりました」
黒「……………はぁぁぁぁ！？」
どういうことだ！
先日、赤葦達の連絡先を送って、
「もー！黒尾くんったらっ」みたいな展開を期待していた俺。
まぁ、絶賛片想い中だった訳で。
黒「マジかよ…」
割と、いやかなり傷ついてる。
何でだよ。夜久のことを好いてる仕草なんて見せなかっただろうが。
夜「俺の勝ちだな」
貴「？」
誇らしげな夜久の顔が疎ましい。
けど、憎めない。
つか、知り合えた経緯を辿れば、俺のおかげだっただろ。
損ばっかだなー…
黒「あー…そうかよそうかよ。お幸せにー」
貴「あ！黒尾くん…！」
格好つけてヒラヒラと手を振れば、我慢した分、それ相応の悔しさが込み上げてきた。
黒「…カッコ悪りぃっ…」
体育館を出て、草原に腰をかける。
視界がボヤけて、前なんて見れねぇよ。
黒「ッ…クソが」
思い返してみれば、一目惚れだった。
マネージャーにしようと提案したのも、気になってたから。
夜久に胸倉を掴まれたあの日の行動も、すきだったからだ。
なのに…ぜーんぶ持ってかれちまったな。
ダッセ。いつもならスマートにこなせるはずなのに。
ピコン♪
そんな時、ポケットに入ったスマホが、通知音を鳴らした。
トークアプリをタップすれば。
A:こんな私を
好きになってくれて
ありがとう。
連続で送られてきたのは、ボイスメッセージだった。
ただ、再生ボタン押し、耳元に寄せる。
大好きな声が響いて、空に溶けた。
黒「…ありがとうばっか言ってんじゃねぇよ…」
隣にはいつの間にか研磨がいて、俺の背中をさすった。
別に後悔なんてしてない。
好きだったことは事実だし、振られたことも取り消せない。
それでいい。それがいい。
今はひたすらに、研磨の胸を借りた。
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spring leaf - 夜久さんに惚れたわ。かっこよすぎでしょ……(尊） (2020年5月9日 14時) (
レス) id: 58240b1a09 (このIDを非表示/違反報告)
祐 - すごくドキドキしながら読ませていただきました！。やっくんまじカッコイイこのまま主人公が幸せになっていきますように。素晴らしい作品をありがとうございました！！ (2016年11月13日 18時) (レス) id: 02404c44e0 (このIDを非表示/違反報告)
気弱少女(プロフ) - 赤葦バージョンもぜひ← (2015年10月1日 10時) (レス) id: 8424ffafa6 (このIDを非表示/違反報告)
御園♪ - 夜久さぁぁぁぁん！カッコ良すぎだよ！最高です！新作頑張ってください！応援してます！(≧∇≦)b (2015年9月25日 23時) (レス) id: 1d93815bb9 (このIDを非表示/違反報告)
つきぃ☆ - 夜久さん！研磨！イケメンすぎるではないか！ これからも頑張って下さい(*^^*) (2015年8月17日 23時) (レス) id: f4a0f2f93f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと
| 作成日時：2015年7月19日 15時
