男■性■恐■怖■症*2nd【夜久衛輔】

69→内緒 ページ30

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貴「お待たせっ」



夜「おー。2分遅れー笑」





貴「え！？ごめん」




夜「ウソウソ。俺も30分前に来たとこ」





貴「そっか！よかっ……って結果待ってるじゃん！！」







待ち合わせ場所に行けば、おちゃらけたやっくんが意地悪に笑った。


いつものことなんだけど、これまた腹が立つんだよなぁ






貴「……で、どこいくの？」




夜「んー…ノープラン」




貴「…あ、そう」



夜「……ごめん。ちゃんと考えてあるよ、コレ」




そう言って差し出されたものは







貴「………映画のチケット？」



夜「おう。A、前に見たいって言ってただろ」




貴「……え？…あ！」





チケットを目を凝らして見ると、小さな文字で

「貴方のいない世界を」



と書いてあった。



すっごい人気のやつだ！









貴「ど、どうやって手に入れたの！？」





夜「ないしょー」





唇に人差し指を当てて格好つけたがるやっくん。



可愛いし、何より…






好きだなぁ、って思う。





前まで、こんな気持ち知らなかったのに。









教えてくれたのは貴方だよ、やっくん







今はまだ秘密だけど、








いつか、私の心に整理がついた時。









告白の返事をさせてください。









　
貴「…やっくん」









はやる気持ちを押さえて、やっくんを見上げる。






夜「…ん？」






貴「あのね…

















………やっぱりなんでもない」







夜「はぁ！？」









実はね。









こうやって焦らすのが楽しいっていうのも、1つの理由。








私ってSなのかな









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