男■性■恐■怖■症【夜久衛輔】

30→日常 ページ31

それからというもの、Aは少しずつだけど、笑うようになった。






貴「や、やっくん…！」






夜「ん？」







貴「あ、えと…スポーツドリンクの粉の量ってどれくらいだっけ…」









そして、マネージャー業に励むようにもなった。


依然として俺ばっかりにくっついているのが否めないのか、リエーフはAを追いかけ回して散々泣かせた。







結局、あの告白は忘れ去られてしまったのか。


はたまた焦らしているのか。









返事はまだない。









まぁでも、








夜「粉の量はなー…ここまで」







貴「……っ」





密着して耳元で囁けば、ほんのり紅潮した頬を隠す様子から、意識されている…と思っていいのだろう。









貴「やっくん…練習…行って」







夜「え、もういいのか？」







貴「いいから…！早く行ってバカ…っ」







　









更に困ったことが。









最近のAは暴言を口にするようになったんだけど……



何だろう。照れながら言うもんだから、可愛く見えるのだ。









貴「……やっくんのアホ」









ほら、な。

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