さんじゅうろく(´_`) ページ40
公園に着くと、亜由がベンチに座っていた。泣きそうな表情になったかと思えば、駆け寄ってきて。
貴「亜由…?」
名前を呼ぶと、私の服をギュッとつかんで
亜由「振られちゃった……」
と呟いた。
貴「え」
驚愕すぎて目を見開く。
じゃぁ何で抱き合ってたの。そんなことが口から漏れそうになり、力強く唇を噛み締めた。
亜由「あたし…その時泣いちゃって。そしたら抱きしめてくれたの…本当にイケメンだよね……」
必死に笑おうとしているのか、声が震えていた。
亜由には悪いけど、振られてくれてホッとしてる自分がいる。
汚いなぁ、こんな感情。
表では心配してるふりして、内面では笑ってるんだから。
謝りたいのはこっちなのに…
亜由「好きな人が…いるんだって」
噛み締めていた唇をほどくと、ポツリと呟いた。
貴「へぇ…誰なの?」
咄嗟に出てしまった言葉を取り戻すように自分の口を塞いだ。
幸い亜由は見ていなかったようで、続けて喋り出した。
亜由「そんなの、自分で聞きなさいよ。あたしが言ったって意味ないでしょ」
____、それはどういう意味…?
_________
亜由と別れてから、宛もなくブラブラと歩いていると、ドーナツ屋が目に入った。
人間はあんな不味いもののために並んでるのか…
皮肉っぽく心の中で吐き捨てる。
興冷めな態度でその場を立ち去ろうと
すると、思わぬ人物がそこにいた。
貴「え、すずや?」
呟くくらいの声量だったはずなのに、ソイツはクルッと私の方に振り向く。
えっ…耳いいな←
私とドーナツ屋との距離、10mくらいあるんだぞ?
貴「マジか…」←
私の姿を確認したすずやは、ニパッと笑って手を振った。
什「『黒猫』ちゃんじゃないですかぁ。昨日ぶりですねぇ」
トテテ…と可愛らしく歩み寄るすずやに、逃げなきゃいけないんだろうけど、不思議とそんな恐怖心は抱かなかった。
私の近くまできたすずやを見上げると、何かに気づいたのか箱からドーナツと思われるものを取りだし、私の前に差し出した。
貴「いや…コロす気かテメェ」←
什「おや?あ、あなた喰種でしたねぇ、忘れてました」
嘘つけわざとだろコイツ最悪
つか声デケェよ。周りの人間がチラチラこっち見てんだろーが。
貴「ねぇ、ここで食べる気…?」
什「な訳ないですよぉ、あ。あそこの広場のベンチ空いてるですね…行きましょう」
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白龍 - りゅうり@なゆさん» やっほー(^O^) 開いてもらえないからネットからこめんとさせてねww (2015年1月26日 21時) (レス) id: d169810906 (このIDを非表示/違反報告)
白龍(プロフ) - りゅうり@なゆさん» なるほどなるほどp(^_^)q頭の中に入れておくよ笑更新楽しみにしてますぜ! (2015年1月25日 20時) (レス) id: f3012756ec (このIDを非表示/違反報告)
りゅうり@なゆ(プロフ) - 白龍さん» そうだぉ!梟討伐作戦のときにまた絡ませてやろうと思う (2015年1月25日 20時) (レス) id: a73cd02181 (このIDを非表示/違反報告)
白龍(プロフ) - りゅうり@なゆさん» そうなんだよぉ〜!続編も読んだよ!てか、ジューゾーはなんなの?主人公がすきなのかな?あれは。 (2015年1月25日 20時) (レス) id: f3012756ec (このIDを非表示/違反報告)
りゅうり@なゆ(プロフ) - 白龍さん» おぉ!おかえりぃ~。白龍ちゃん全然来ないからシュン↓↓って感じだったwロックかけられてるとゎ、大変ですなぁ (2015年1月25日 19時) (レス) id: a73cd02181 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りゅうり@なゆ | 作成日時:2015年1月12日 2時