草食と見せかけて肉食なんです【東京喰種】

にじゅうはち(・∀・) ページ31

カネキが出かけてから二時間が経った。









今頃楽しんでるのかな…








いつもなら暇なとき、カネキに遊んでもらってるからすぐ過ぎる二時間もすごく長く感じる。









暇だなぁ…




そう思っていると、ガチャ…と再び玄関が開く音。








カネキ…！？







少しの期待を抱き、玄関に足を進ませると









貴「なんだ…月山か…」









月山「どうしたんだいリトルレディ…そんな浮かない顔をして。ところでカネキくんは？」









貴「カネキなら、亜由のところに行ってるよ」









月山「亜由…？あぁ、最近カネキくんに付きまとってるという噂の…」









いい迷惑じゃないか、と呆れ顔をする月山。









立ち話も何だから、部屋に入れることにした。









月山「いいのかい…？」









部屋に入れたはいいものの少し沈黙状態だったのだが、月山自身がそれを破った。









貴「何が」









月山「何がって…白々しいなぁAは。カネキくんのことだよ」









カネキ…？









貴「カネキが何さ」









月山「亜由という女性とエンジョイしているんだぞ？嫌じゃないのかい？」









嫌……？






そんなの、









貴「嫌に決まってんでしょ…


でも、この気持ちが何なのかわからない。二人が仲良くしてるところを見たら、何か胸が痛くなって…」









教えてよ…この気持ちの正体を…








月山「そうだね…その気持ちが分からないなら、それが君の答えなんだよ」









貴「え…？」









月山「まだ君には早い、ということかな」








失礼するよ、と言うと月山はさっさと部屋を出ていってしまった。









貴「…余計にこんがらがる……」









私の赤い糸は、まだ絡まったまま。

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