草食と見せかけて肉食なんです【東京喰種】

じゅうはち( ; ∀ ; )ﾌﾞﾜｯ ページ21

カネキ「こんなもんかな…」






貴「……っ」







カネキが話し終わったころには、私の目からは大粒の涙が溢れていた。






カネキ「泣かないでよ」







顔を近づけて、私の涙をなめる。






貴「な…んで…アンタがそんなこと知ってんのっ…」







カネキ「僕が知らないとでも思った？」







貴「私は優しくなん、かっ…ないっ…いっつもいっつも助けられてばかりでっ…何にもできない私なんか……っ」








泣いてるせいで上手く喋れない。




だけど伝えたい。








貴「ありがとうっ…私を、連れ出してくれて。カネキの隣に置いてくれてっ…ホントに…っん？！」








ホントに、ありがとう。






そう言おうとすると、いきなり口を塞がれた。








前とは違う、優しいキス。









大切なものを扱うように、何回も何回も私の唇を食む。








貴「んっ…………ふぅ…ぁ……はっ…」







しばらくしないうちに、舌がするりと入ってくる。







でも不思議と拒む気なんておきなくて、カネキのキスを受け入れた。

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