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taka「さて。次はねー…」
感動冷めやらぬ中、貴寛さんたちが動き出す。
自分のスマホをお友達に渡して、何か始める？
次の曲はきっと…
taka「次はライブ配信するから！見てくれる人いんのかな？ま、いっか！やるわ！」
早速みんなとどの曲をやろうか話し合い中。
…あれ？そうなんだ。
taka「A〜？どしたのその顔…(笑)」
…聞かなくても分かる、とばかりに肩を震わせて
笑ってるんですけど！
taka「まだ歌ってほしかった？まあまあ、そう拗ねるなって。…後でおまえだけに聞いてほしい歌があるから。それまでガマン、な？」
ひそひそとつぶやいて、私の頭をポンポン。
亨くんたちのところへ走っていった。
…顔に出してたか(笑)、私。
いつものことだけど、ね。
後藤「Aさん、いい？」
後藤さんに呼ばれて、部屋の外へ。
何だろう…さっきのことかな…
後藤「さっきのインスタの件だけど。榊先輩にも伝えてあるから。帰国してしばらくは気を抜かないでね。…というわけで、僕も一緒に日本へ行きます」
え…でも…
A「あの、大丈夫なんですか？彼らのことは…」
後藤さんがふふん、と笑う。
後藤「いなくても全然問題ない(笑)。って言うとまあまあ凹むけどね。俺が英語できない分、あいつらはきちんとやりとりできるからね。頼もしいよ」
かわいい弟たちを見るように、優しい目をした
後藤さんが笑う。
A「正直言うと一人で帰るのが不安でした…だからうれしいです！しばらくは気を抜かずに…と。はい！」
私も負けずに笑って。
彼らのいる部屋へ…っと！
taka「…二人でなにコソコソしてんだよ」
た、貴寛さん！
腕をぐんっと引かれて、そのまま抱きしめられる…
後藤「帰りのことを話してたの。大切なお姫様だろ？守らないとね！」
少し呆れ気味に、ははっと笑いながら部屋へと
戻っていった。
taka「…もう帰りのこと？なにって？」
…不機嫌全開の声色。抱きしめる力もぎゅっと
強くなっていく。
…ヤキモチ、だよね？？
A「帰国のときに、後藤さんが一緒に行ってくださるって。何があるか分からないからって。何もないから大丈夫。…でも一人だと不安だから…」
帰りたくないな…
このぬくもりをずっと、感じていたいのに…
taka「そういうことね…ん…」
急に優しい声に変わったと同時に
少し乾いた唇が重なる。
taka「…ごち♪」
一人で行っちゃった…もう…
顔、ニヤケてるよね…私…
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作者名：ゆず | 作成日時：2018年6月11日 0時
