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後藤「Aさん…」
優しい声に、目が覚める。
長いフライトを終えて、無事日本に帰国した。
別れ難くてずっと泣いてた私…
つないだままの手を離すのが辛かったな…
taka「…愛してるよ。日本で頑張って。俺も頑張る。今までにないすっげぇヤツ作ってさ、帰るから。それまで…待ってて…ね？」
私だけに聞こえるように耳元で囁く声。
優しくて、あったかくて…くすぐったい…
A「ん…も…泣かない…っ…たかひろ…」
後藤さんに促されて、大好きなその手を離す。
笑え、笑え！
必死に笑顔を作って、貴寛さんに、みんなに手を
振って…アメリカを後にした。
後藤「Aさん、貴寛から聞いたけど…」
隣を歩く後藤さんがスマホをチェックしながら
後藤「貴寛行きつけの美容院に予約取ってあるから行くようにって。送るね。帰りは大丈夫？タクシー使って気を付けて帰ってね。じゃ、行こう」
髪を、切ることにした。
taka「帰ったらさ、少しヘアスタイル変えたら？予約しとくから。イメチェンもいいんじゃない？」
なんて、言うから。
最近伸ばしっぱなしではあったけど。
目的は他にもあった。
taka「…新しく出た雑誌にも載ったし、インスタにもね…心配しすぎかも知んないけどね。かわいくしてもらえよ。終わったらLINEで送るよーに！」
着いたらすぐにこんなイメージでカットするね、と
言われて(笑)。
貴寛さんがいろいろ根回し？しててくれたから
スムーズに…変身できた(笑)
なんか…おしゃれになった(笑)
どうしよう…
美「はい！どうかな？少し色も明るくしたよ。結べるギリギリの長さでね。全部takaくんのリクエストだけど(笑)。早速写真ね…」
パシャッ
パシャパシャッ
何度かシャッター音がして。
全部送るね、ってすぐにLINEしたみたい。
美「takaくん、Aちゃんにべた惚れだねぇ。事細かに指定してくれて。その通りにしたらこんなにかわいくなった。さすが、だね？」
…それを再現してくれる美容師さんこそすごいんじゃないかな？
美「お、きたきた。パーフェクト、だって！よっしゃ！」
ガッツポーズしてる(笑)！
A「ありがとうございました！なんか自分じゃないみたいで…照れます！じゃ、帰ります！」
よーしっ！！
明日から頑張るぞーーっ！
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作者名：ゆず | 作成日時：2018年6月11日 0時
