朝 ページ42
ー翌日ー
「ん…」
いつもと違う場所で目覚めた私。
フカフカの高そうなベッドから身を起こしてなんとなくまわりを見渡すと、もう一つのベッドで寝ていたはずのレンがいないことに気が付いた。
「あれ…」
時計をみると、午前5時を指している。
まだ早朝なのに…。
私はベッドからトスッと降りると、そとに出ても恥ずかしくない程度に上着を羽織って部屋を出た。
「迷いそう…」
そこには迷路のように長く伸びた通路。
私は恐る恐る足を踏み出し、角を曲がった。
「わあっ…ごめんなさいっ!」
誰かにぶつかって取り敢えず頭を下げる。
そっと顔を上げると、あたふたと慌てる男の人。
「申し訳ありませんっ…!お怪我は…?」
「大丈夫…です…!」
ちゃんと顔をみると、紫の髪が目に入る。
…やっぱり、がくぽさん。
「よかった…。朝早くにどうかしましたか?私で宜しければお手伝いさせて頂きますが…」
「…あ、えっと…レンが部屋にいなくて…」
私が事情を話すと、がくぽさんは少し首を傾げた。
「私が思うに…森の中かと。レン様はよく、朝に森の中の小さな泉の所で本を読んでおられましたので。」
森の中で本とか…さすがお坊ちゃん。
「ありがとうございますっ…目、覚めちゃったのでいってみます。」
がくぽさんは昨日のようにふわっと笑うと、「お気をつけて。」と頭を下げた。
ーーーで。
「どこだよっ!」
一人で叫んでみる。
でも帰ってくるのは寒さで震えているのかわざと震えているのかわからない鳥の声だけ。
あれから一人で森の中に入ったものの、ぜんぜん泉らしきものが見つからない。
「あーさむい…」
薄着できてしまったのがダメだった。
寒さで凍りそう…
私が自分の腕をさすった時…
「…あ…」
目の前に、綺麗な泉が現れた。
ラッキーアイテム
革ベルト
50人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リリア - Aです! (2018年4月17日 15時) (レス) id: a20dd5bbf7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう( ´・ω・` ) - ゆまさん» マジですか?!嬉しすぎて涙 (2012年8月29日 13時) (レス) id: 8355c5a42e (このIDを非表示/違反報告)
ゆま - おもしろすぎる!この前泣いちゃった (2012年8月22日 16時) (レス) id: 30cd8e5dcf (このIDを非表示/違反報告)
ゆう( ´・ω・` ) - うっさ さん» がんばるー!!ありがとうっ(`・ω・´) (2012年8月18日 12時) (レス) id: 8355c5a42e (このIDを非表示/違反報告)
うっさ - 続編頑張ってー!>∀<ノシ (2012年8月18日 10時) (レス) id: a651d170d1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆう( ´・ω・` ) | 作成日時:2012年7月31日 13時