冬 ページ36
また秋という心地のいい季節は一気にすぎてゆき、毎年肩を強張らせるあの感覚が、私達三人を掠める。
「さむいいいっ!!!」
「うっせー…」
何の前触れもなく叫ぶリン。
その気持ちはわからないでもない。
だって…
「叫びたくなるほど寒い…」
「リンもう凍死寸前」
今年の冬は寒気の強さが半端じゃないらしい。
随分迷惑な話だよな…
「…あ、今年のクリスマス、どうする?」
レンは私が去年プレゼントしたマフラーを首に巻きつけながら言う。
そういえば…もうすぐだな。
「のんびりできるとこがいいなー…」
「了解。さがしとくy「ちょっとまったあああっ!!!!」
リンは不満そうに私達の前に向かい合って仁王立ち。
進めないし…
「なんでそんな当たり前って感じなのよっ!この間まで『デッ…デートッ?!』的な感じの雰囲気だったのにっ!!」
「…は?」
レンはジト目でリンを見つめる。
思わず私も同じ表情になってしまう。
いやだって…慣れたし。
「俺らもう夫婦みたいなもんだし。…な?」
「うん。」
夫婦というワードに少し嬉しくなりながらも頷く。
それでもリンさんは納得がいかないらしく…
「むぅ…リン楽しくなーい!」
ぷいっとそっぽを向いてさっさと歩きだしてしまう。
…というかこの子はいつも私達をみて楽しんでいたのか?
「まったく…とにかくどっか探しとくから。メールするよ。」
「ありがとう。」
でもこのやりとりにも慣れたなー…
昔は恥ずかしくて仕方なかったけど。
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リリア - Aです! (2018年4月17日 15時) (レス) id: a20dd5bbf7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう( ´・ω・` ) - ゆまさん» マジですか?!嬉しすぎて涙 (2012年8月29日 13時) (レス) id: 8355c5a42e (このIDを非表示/違反報告)
ゆま - おもしろすぎる!この前泣いちゃった (2012年8月22日 16時) (レス) id: 30cd8e5dcf (このIDを非表示/違反報告)
ゆう( ´・ω・` ) - うっさ さん» がんばるー!!ありがとうっ(`・ω・´) (2012年8月18日 12時) (レス) id: 8355c5a42e (このIDを非表示/違反報告)
うっさ - 続編頑張ってー!>∀<ノシ (2012年8月18日 10時) (レス) id: a651d170d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆう( ´・ω・` ) | 作成日時:2012年7月31日 13時