違う ページ4
「私…レンが怖いよっ…」
「…どうして?」
さっきまでの表情とは変わって悲しそうになるレン。
「笑ってよ、お願いだから。○○○トとじゃなくてっ…俺と笑ってよっ…」
そのまま下を向いて声を震わせるレン。
その綺麗な髪の影でぽろぽろと落ちる雫を、私は見逃さなかった。
「ごめん…不安だった?」
「…」
だまって下を向いたままのレン。
無言ってことは…やっぱりそうだったんだ。
「…Aに嫌われたくないんだ。だから不安になる。少しの傷でも俺には致命傷にしか思えないときだってあった。…Aをなくしたら俺、きっと生きていけない…」
私はきゅっとレンを引き寄せた。
「大丈夫。嫌いになるわけないし!私のほうこそ死んじゃうよっ」
「…泣いてるの?」
しまった、バレた。
「えへへ…レンが傷ついてるのにっ…気がつかないなんてさっ…」
無理やり笑顔をつくってレンを見ると、今度はレンが私を抱き寄せた。
「俺がおかしいだけだよ…Aは何も悪くないんだから。」
「おかしくないよっ…」
私が唇を重ねると、レンは驚いたらしく一瞬身を引いたけど、すぐにこたえてくれた。
「明日デートいこう!!」
「えっ!?」
私の発言に目を見開くレン。
久しぶりに遊びに行きたい。
「ね?」
「…ああ。」
さっきまでとは全く違うレンの瞳と笑顔にほっとしながら、私たちは手をつないだ。
ラッキーアイテム
革ベルト
50人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リリア - Aです! (2018年4月17日 15時) (レス) id: a20dd5bbf7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう( ´・ω・` ) - ゆまさん» マジですか?!嬉しすぎて涙 (2012年8月29日 13時) (レス) id: 8355c5a42e (このIDを非表示/違反報告)
ゆま - おもしろすぎる!この前泣いちゃった (2012年8月22日 16時) (レス) id: 30cd8e5dcf (このIDを非表示/違反報告)
ゆう( ´・ω・` ) - うっさ さん» がんばるー!!ありがとうっ(`・ω・´) (2012年8月18日 12時) (レス) id: 8355c5a42e (このIDを非表示/違反報告)
うっさ - 続編頑張ってー!>∀<ノシ (2012年8月18日 10時) (レス) id: a651d170d1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆう( ´・ω・` ) | 作成日時:2012年7月31日 13時