鏡音レンが貴方の5倍大好きですがなにか？(^ω^ ) (ページ26)

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克服？ページ26

「ああああああああ」

…え？

「ああああああああああああ！」

何ですか、レンさん。
満面の笑顔でそんなに「あ」連呼されても意味わかんないんですけど。

「ふにゅ…」

「えっ…ちょっ…」

レンはいきなり私に抱きついてもたれかかる。
聞こえるのは…寝息？

「ね、寝た…！」

「はやっ！！！！」

今回は一口二口の微量じゃなくてビンの半分は飲んでるし…
未成年なのに大丈夫なのか？

「はぁ…取り敢えずレン寝かせてくるよ…。」

「お、おつかれ…。」

その場にいる全員が気の毒そうにこちらを見る中、「1人で運べるだろうか？」
そう思った時だった。

「…俺が手伝うよ。」

「ありが、と…う…？」

そこにいたのは、思いもよらない人物。

「ア○○○ト、さん…。」

相変わらず真っ赤な髪をなびかせて、レンを軽々とおんぶするア○○○トさん。

そのままさっさと歩いて行ってしまうア○○○トさんの背を追いかけて部屋を出た。

「相変わらず酒に弱いのな。こいつ…。昔はこんな風に甘えてたのに、もう大人になったんだな…。」

レンの寝顔を見つめながらいう彼。
その瞳はどこか寂しそうで…

「あの…」

「ほら、ついたよ。開けてくれる？」

「あ、はい…」

なんだか…あっちのペースに流されている様な気が…

私がレンの部屋の扉を開けると、ア○○○トさんはレンをベッドにそっと寝かせた。

「…この前は悪かった。どうかしてたよ、俺。」

近くの椅子に掛けて話すア○○○トさん。
私はその顔を直視できずに目を逸らした。