＃169 事件 ページ32
「お前なにげにめんどくせえの取ってくれたよなあ」
ルキが少し怒り気味の声でイアに向けていう。
「仕方ないじゃん!!ってかじゃんけん弱いのに行かせたのルキでしょ!?」
「もーうるさいうるさい!!」
二人の馬鹿な喧嘩にテトが口をはさんだ。
「もー、家帰ってネットとかじゃ無理なの？」
ルカが汗を拭きながら聞く。
「水質調査出来るパソコン持ってんのか？じゃあ」
全員相当イラついてますね…
まあ、夏が苦手な私もですけど。
本日、大学にて出された宿題。うちの班は川の水質調査。
「てかさあ… 水質調査って… 中学生？」
これは私の言葉。凄いイラついてるらしい。
「小学生の夏休みの宿題だろ!!」
ルキが一番イラついてる。
「―― ――!!」
…いま… 叫び声が。
「なにか聞こえたよね？」
先程まで喧嘩してたみんなが顔見合わせる。
「気のせいだr「ぃゃあああああ!!」
ルキがそう言った瞬間、川の方からまた聞こえる。
見ると、幼い少年が溺れていた。
「保護者何してんだよ…」
…このままじゃ、あの子…溺れ死んでしまう!!
私は制服のリボンを解き、携帯とリボンと
あのネックレスと、婚約指輪を外し、ルキに渡す。
「え？ A!?」
私は走ってた、気づいたら私は川の中にいた。
泣き叫ぶ子供を死なせないように、強く抱きしめる。
「もう…大丈夫だよ」
そう呟き、地に足をつけようとした時だった。
―足がつかない!? どうして!?
川が…深すぎるんだ。どうしよう。助けらんないのかなあ…
「A!! 危ない!!」
ルカの叫び声。
川の流れが早くなってく。
「ルカァ!!」
私は必死で叫び、ルカの方へ、子供を投げた。
子供は助かった。…良かった。
「A!!」
私を呼ぶ声。もうすぐ私も陸に…
突如、私の体が宙に浮いた。
私は背中に当たる水と同じように重力に従い、落ちていく。
自殺未遂した時みたいな、そんな感覚。
…死ぬの？
嫌だ。まだ死にたくない。
まだ、レンのそばにいたいよぉ…。
後頭部に、激痛が走る。
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あいか - 本当に泣けた！ (2013年9月8日 3時) (
レス) id: 1e6a1e1b56 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ - 感動しました(´；ω；｀)ｳｯ… (2013年3月16日 11時) (レス) id: 128cb8551b (このIDを非表示/違反報告)
みかん - ごめんなさい 実は、私、知りませんでした\(//∇//)\受験生なのに、ここまでかけるとは‥Σ(￣。￣ﾉ)ﾉすごいですねo(^▽^)o (2013年3月9日 14時) (レス) id: aa2b7b5dfa (このIDを非表示/違反報告)
闇音 月(プロフ) - 完結おめでとうございます。面白かったです。お疲れ様でした。 (2013年3月5日 19時) (レス) id: d0d5f6d780 (このIDを非表示/違反報告)
心音おと(プロフ) - 終わるんですか？他にレン君の小説は書きますか？この小説好きだったので…終わっちゃったのは悲しいんですが… (2013年3月5日 17時) (レス) id: b52ef8a4d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：へたレン娘 | 作成日時：2012年10月25日 23時
