＃156 運命 ページ19
4月18日。ついにその日がやってきた。
私は純白のドレスを身にまとい、感情を表に出さず
メイクさんに作った笑顔を見せ続けてた。
「レン… もう… 一緒にはいれないんだよね…」
誰もいない部屋で一人つぶやく。
運命は刻一刻と近づいてるって 時計の針音が教えてくれる。
分かってる、ぶち壊すなんて無理だって。
「Aさん… そろそろ行きますよ」
はい…と小さくため息混じりの返事を返し、女性についていく。
「マリッジブルーかしら？ 幸せになるって日に… 花嫁がなんて顔してるの」
「だって私…」
レンと会いたい…なんて言えるわけがない。
聞き返す女性に、なんでもないと返す私。
綺麗な式場にたくさんの人が来ていて
レンを見つけることのできないまま式が進んでいった。
進む… 止まらない
ロロさんの方をそっと見る。
「絶対 助けてあげるから」
そう口パクした。
…誓いの言葉？
これを言ってしまえば すべてが…終わるの？
ロロは止まりながら静かに誓いますといった。
…ぶち壊す気があるの？
そう思ってロロの方をみると…うつむいていた。
どうしようどうしよう…
止まっていると…
後ろから扉が開け放たれる音が響いた。
驚いて後ろを振り返ると。
息を荒らして、扉の前に立つ
レンがいました。
「レンッ!!!」
私が大声で名前を叫んでしまう。
ざわつく教会の中。
レンが私たちの方に走ってきた。
私に手を伸ばし
「A!! 手!!」
と叫ぶ。 レンの白くて強い、美しい手を握り締め
ざわつく教会を走り去った。
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あいか - 本当に泣けた！ (2013年9月8日 3時) (
レス) id: 1e6a1e1b56 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ - 感動しました(´；ω；｀)ｳｯ… (2013年3月16日 11時) (レス) id: 128cb8551b (このIDを非表示/違反報告)
みかん - ごめんなさい 実は、私、知りませんでした\(//∇//)\受験生なのに、ここまでかけるとは‥Σ(￣。￣ﾉ)ﾉすごいですねo(^▽^)o (2013年3月9日 14時) (レス) id: aa2b7b5dfa (このIDを非表示/違反報告)
闇音 月(プロフ) - 完結おめでとうございます。面白かったです。お疲れ様でした。 (2013年3月5日 19時) (レス) id: d0d5f6d780 (このIDを非表示/違反報告)
心音おと(プロフ) - 終わるんですか？他にレン君の小説は書きますか？この小説好きだったので…終わっちゃったのは悲しいんですが… (2013年3月5日 17時) (レス) id: b52ef8a4d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：へたレン娘 | 作成日時：2012年10月25日 23時
