＃153 残響[ミクside] ページ16
「優先なんてしてないよ」
私に向けて冷たく言い放す。
「どうして？」
私がそう言って立ち上がって
主張を叫ぶ。
「私は恋しちゃいけないっていうの!!??」
「俺とAは結ばれちゃいけないのかよ!!」
私が叫んだと同時に後ろから叫ぶ声が響く。
二人の声の残響が未だ病室を充満している。
「レン…くん」
入口を見ると、頭を抱えてしゃがみ込むレンくんがいた。
息切れも激しく、今にも倒れそうだ。
「レン…」
リンちゃんは小さく名前を呼んで抱き上げた。
レンくんの目元は泣いてたのかぬれていた。
「全部… 聞いてたの？」
その質問に対し、ヒクっと泣いた時の息遣いで
小刻みに頷いた。
「レン… おいで」
優しく言うミクオの腕の中に、顔をうずめて泣いていた。
レンくんが泣いてるところ… 久しぶりに見た。
小さい頃以来だね。
控えめなレンくんが主張するところは初めて見たよ。
どうせ実らないのに、この恋はどんどん深くなってしまう。
どうせ引き離されるならってどんどん私は汚れていく。
結ばれないから、力ずくでも結びたい。
Aと切り離したレンくんの赤い糸を、私の赤い糸と結び合わせたい。
「ミクは… 何を考えてんだよ」
また同じ言葉。私を責めるように、ミクオは私に言う。てか、責めてる。
「私 好きなのよ」
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あいか - 本当に泣けた！ (2013年9月8日 3時) (
レス) id: 1e6a1e1b56 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ - 感動しました(´；ω；｀)ｳｯ… (2013年3月16日 11時) (レス) id: 128cb8551b (このIDを非表示/違反報告)
みかん - ごめんなさい 実は、私、知りませんでした\(//∇//)\受験生なのに、ここまでかけるとは‥Σ(￣。￣ﾉ)ﾉすごいですねo(^▽^)o (2013年3月9日 14時) (レス) id: aa2b7b5dfa (このIDを非表示/違反報告)
闇音 月(プロフ) - 完結おめでとうございます。面白かったです。お疲れ様でした。 (2013年3月5日 19時) (レス) id: d0d5f6d780 (このIDを非表示/違反報告)
心音おと(プロフ) - 終わるんですか？他にレン君の小説は書きますか？この小説好きだったので…終わっちゃったのは悲しいんですが… (2013年3月5日 17時) (レス) id: b52ef8a4d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：へたレン娘 | 作成日時：2012年10月25日 23時
