彼は何処へ ページ17
貴方side
rbr「ショッピ君、？彼奴はコネさんの隊に入隊予定やろ？遠距離銃なんて使えるんか？」
『はい、彼に遠距離銃を勧めたのは、俺ですから。』
一同が驚く気配を感じた。
『元から彼は経験者でした。此処に来て腕が上がっただけ。』
gr「コネシマはどうだ？」
kn「、、、」
シッマは口を開かない。ただ下を向いて拳を強く握っているだけ。
『コネシマ様、まだ彼が犯人と決まったわけじゃありません。』
言うと彼は私の方に顔を向けた。酷い顔だった。悔しさと、悲しみ、そして諦め。彼は自身の口で確かにこう言った。
違う、犯人はショッピ君や。
言い切った彼に一同は目を開き、そしてすぐに険しい顔になった。
sha「なんで言い切れるん？根拠は？」
kn「、、見たんや。3日前の夜、眠れんくてベランダに出た。そしたら中庭をショッピ君が歩いてるのを見た。確かに遠距離銃を持ってた。」
「そん時は眠れんから訓練に行くんかと思ってたけど、彼奴は自分の銃なんて持ってへん。射撃場から持ち出したんやと思う。それから少し経って銃声が聞こえた。3回、な。」
hi「今、調べてもらったけどコネシマの言う通り銃が１つ無くなってるみたい。」
信じる他ない話だった。
gr「ショッピの目撃情報は？」
sha「1週間前に訓練場で。」
『、、3日前の午後3時頃に。』
彼に最後に会ったのは私のようだ。
tn「犯行の動機はこの間の衝突で問題ないな？」
私が止めた喧嘩の件。彼が負かせた兵士はロンであった。今回の被害者。
zm「俺、信じられへん。ショッピ君じゃないって思いたい。」
不意に彼が言葉に出した。あまりに小さい声だった。
rbr「それは全員同じやろ？だからこそショッピ君と話さなあかん。」
sha「何処にいるんやろ、な。」
その日は解散した。合同任務はもちろん廃止となった。
少し、考えたかった。
肩に乗せたルミノを優しく撫でる。
『なぁ、お前はどう思う？』
彼奴は、ショッピはそんなやつじゃないよな？
お前の大好きなショッピは、私の愛する仲間は、そんなことしないよな？
返事はない。
彼はただただ目を細めるだけ。
刻々と時間は過ぎていった。
ベッドに寝そべった。
時計は7を指していた。本来なら任務が終わり、一緒に夕食を食べているはずだった。
ショッピに、会いたい。
お前を信じたい。
『なぁ、ショッピ。何処にいるんだ？』
『帰ってきて、』
何処かで“羽音”が聞こえた気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 316人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たるる(プロフ) - ライ@Mallowさん» コメントありがとうございます！！！なんと嬉しい応援のお言葉！嬉しすぎて口元が緩んでしまいました(o^^o)これからも更新していくのでぜひ楽しんでください！ (2021年9月7日 22時) (
レス) id: 6b45a8b4d9 (このIDを非表示/違反報告)
ライ@Mallow - 初コメ失礼します！いつも更新の度に読んでいて、物語が凄く好きです！というかたるるさんの作品は全部好きです！！毎度のように言葉選びがお上手・・！！いつも心にどーんと刺さります(誉め言葉ですよ！)これからも応援します！続き楽しみに待ってます！ (2021年9月7日 15時) (レス) id: 74ae029d2d (このIDを非表示/違反報告)
たるる(プロフ) - のんたんさん» コメントありがとうございます！！！温かい応援の言葉に心が温かくなりました！疲れが一気に吹き飛びました笑楽しんでいただいて嬉しいです(*^^*)続きもお楽しんでくれたら嬉しいです！ (2021年9月3日 18時) (レス) id: 6b45a8b4d9 (このIDを非表示/違反報告)
のんたん(プロフ) - コメント失礼します、時間を忘れて読み込んでしまうぐらいとてもいいお話だと感じました。お話に出てくる名言に心を打たれたり、感動して涙が滝のように出てしまったりと色々と驚かせられて読んでて飽きませんでした^^*図々しいですがお話の続き楽しみにしてます!! (2021年8月29日 4時) (レス) id: 8085edeba9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たるる | 作成日時：2021年8月25日 14時
