はちみつレモン・トライアングル -Yuto.N-

Honey 14 ページ14

**









そして、部活終わり。




道着から制服に着替えて
荷物を持ったところでハッとした。








「…連絡してって言ってたよね、」



なんだかんだ、裕翔が好きと認めてからまだ1日しかたっていないけど
意識が変わってから連絡するのはこれが初めて。








なんだかよくわからないドキドキを抑えながら、取り出したケイタイをタップする。








A部活おわったよ








すると、1分もしないうちに帰ってきた返事。









ゆーとお疲れ!

ゆーと気をつけて帰ってきなよ!







「…なーんだ、」







迎えに来てくれる訳じゃないんだ、と
ちょっとだけ肩を落とす。





付き合ってるわけじゃないし、
さすがに期待しすぎた自分にちょっと反省。







「かーえろっと。」


気を取り直して部室を出る…も、









涼介「うわ、！」


「ひゃっ！」



ドアを開けた瞬間、いきなり山田と出くわした。







涼介「な、んだ…Aかよ、」


「なんだって何よ！」


涼介「ぉわっ…！ごめんって！いきなりドアが開いたからビビっただけだって、」




睨みをきかせたわたしにあからさまにオドオドしはじめた山田。







山田「つーか、今から帰り？」


「うん、山田も？」


山田「そー、もう暗いし早く帰ろうぜ。」




腹減った〜なんて言いながら歩き始める山田の後を追う。

Honey 15→←Honey 13

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す