幼なじみとめんどくさがり屋の人に愛されてます。

4話 ページ5

「ゲームのすごい人」

と思わず独り言を呟いてしまった、彼はその言葉にも気づくことも無くまだ寝ていた。
だが周りの視線が痛い...結構大きな声で言っちゃったのかなって思って少し後悔...


「あの子が噂の子〜？」
「確かに可愛いけど愛嬌無さそう」

なんかヒソヒソ噂をしている声が聞こえた。

「玲王様と距離が近いのよ」
「彼女なのかなー？」
「あんな愛嬌の欠片もない人が玲王様の彼女なんてそんなことありえないよw」
「そっか！ww」

ばーか聞こえてんだよ、と睨んでやった。愛嬌なくて何が悪い。私の愛嬌とな気にする前にお前らは性格を治して出直してこい。なんて思ったけどそいつと関わっても無駄だし言うのも注目を浴びそうだからやめた。
そちらも睨んでいることを気づいたのか黙り込んで、また別の話をし始めた。
玲王とはただの幼なじみ、だが距離が近いというか、玲王が毎回つかかってくるだけだ。普通に過ごしてて勝手に玲王が寄ってくるだけ。

私何も悪くなくね
この女共醜い...こいつらと同類なんだ、私可哀想すぎ

ゲームをしようとゲーム機を出したら、ゲーム機が充電切れ。最悪、泣きたい、帰りたい、体調悪いかも、帰るか。
席を立ち上がり、帰る準備をした。今日休んだって勉強に害は及ばないからセーフセーフ、バックを持ち、廊下に出たら

「よっ、A」

今1番会いたくない人間に出くわした、玲王だ。

「今だけ見逃してください、お願いします。」

「は？？？てか、なんでお前バックって帰ろうとしてたのか？」

「バック食べるために帰る」

「食うなバカ」

「帰らせてください」

すごい必死にお願いしているつもり、ゲーム出来ないなんて無理。この世の終わり。日本に米が無くなって、たくあんもなくなるレベルでやばい。

「なんだよ、なんか気に食わない事でもあったのかよ？俺ができることなら協力してやるから」

「協力出来ない、さようなら」
ゲーム機の充電関係なく帰りたいのかもしれない。いや、花粉症？多分そうだ、花粉症なったことないけど、多分花粉症で今日頭痛いし多分肘も膝も痛い、うんうん、体調不良、体調不良。と思いながら、執事への言い訳を考えながら玲王のことをスルーしようとしたら、玲王にディフェンスされゲームオーバー...コンテニューはできないかも

「玲王帰らせて...お願い...」

身長差が20センチ以上あるから自然と上目遣いになってしまう、

「...そんな顔してもダメだぞ！」

一瞬揺らいだ...今だ！！！！！！！！！！！

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