幼なじみとめんどくさがり屋の人に愛されてます。

16話 ページ18

部活も終わり、もう夕日がわーって出ていた。
日が落ちるのが遅くなった、と思う。



にしても、自転車3人乗りって危なく無いか…なぜか分からないが、今凪の家に自転車で向かっている。
玲王がサドルに乗っていて、玲王の後ろに凪が座っていた。そして、私は今凪の膝の上だ、男女の距離感バックてんだろとかより、私は自転車が持つかが心配だった、これ凪のだし。





「Aなんかいい匂いするね」


「しね」

勝手に口が動いていた、流石にこれはセクハラ。
なんて思っていたら玲王が

「お前まだメリットとか使ってねぇよな？」

「使ってる」
と返した

「俺も同じの使ってるー」
と凪が

謎の親近感が湧いてきた。なんとなくだけど凪とは価値観が合う気がする

「はぁ！？お前一応立派な御令嬢なんだぜ？もっと自覚くらいもてよ！」

「意識系じゃーん」
と凪がゲームしながら言った。

「それなー」
と私は凪に便乗、生まれが金持ちだっただけだし。

「高い系じゃなくて高いんだよばーか」
と玲王が舌をべーってしていた、舌を出す癖はたぶん小さい頃パーティに2人で抜け出したとき周りのメイドが連れ戻そうとして、逃げている時に舌をべーって一緒にした記憶がある。そこから玲王は癖になった、かもしれない

「てか、玲王俺の家知ってんの？」

「ばぁやが調べてくれたからなんとなくで知ってる」

「そっかー」

もう、心の中でツッコむのは疲れたなんて思っていたら



ｷｷｰｰｯｯｯｯ



急にスピードが落ちて、びっくりして起きてしまった。
目の前には、うちの学校の生徒の男子が立っていた、うわ気まずっ

「えっ…御影玲王と万年寝太郎と石像…じゃなくて花月さん？」
そりゃ3人乗りしてたらびっくりするけど


ん？

…石像…？？？？？？？？？？？

誰のことだ？？？？え、私のことか……

私裏でそんなこと言われてたんだ。

ゲームして気を紛らわしたかったが凪の膝の上だし、こんな不安定の中ゲームするのも気が引けてた。
玲王はその男子生徒に急に飛び出てくんなって怒ってた


そしてまた自転車が動き始めた。

「万年寝太郎って誰」
とゲームしながら凪が言った

「いや、お前のことだろ」
と玲王がツッコミを入れていた。

「石像って…」

「Aのことだろ？」
「Aでしょ？」
2人は口を揃えて言ってきた、これにはさすがに私は頭を抱えた。でも石像って言われる理由が分からない。

「なんで石像って名前なの」

「なんかずっと無表情で何も喋ってくれないからだって」





…もうちょっとオブラートに包んで言って欲しいものだ。

17話→←15話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す