＊ ページ15
次の日は5人で収録で。
当たり前のように、君と彼は一緒に楽屋に来た。
「おはよう。」
俺も当たり前のように、君たちに挨拶をした。
すると、
「翔くん、ちょっといい?」
彼は俺にそう声を掛けた。
こうなることを予想していた俺は、
「いいよ。」
笑顔で、そう答えた。
.
使われなくなった楽屋に入った俺と彼。
「・・・何で、和を振った?」
あぁ、もうニノじゃなくて、和って呼ぶようになったんだとそう思いながら答える。
「ニノが好きだから。」
「・・・は?」
「だから、ニノが好きだからだよ。」
それ以上でもそれ以下でもない。
君が好きだった人が彼だった。
君が好きな俺は、君の幸せを一番に願った。
だから、振った。
これ以上ないってくらいひどい終わり方で。
別に俺が望んだわけじゃない。
俺は君が好きだ。
今でも、ずっと。
「ニノが好きなのは、昔からずっと大野さんだった。
俺のことを好きになってほしいと思ったけど無理だった。
ニノの一番はずっと大野さんだったんだよ。
だから、俺は振ったんだ。
ニノに幸せになってほしいと思ったから。
俺じゃ幸せにできないから。」
「翔くん・・・。」
俺は、そう呟いた彼の胸ぐらをつかみ、壁に押し付けた。
「っ!?何だよ・・・」
「大野さん。」
「何すんだよ!」
「俺はまだ諦めたわけじゃない。」
「・・・?」
「もし万が一、大野さんがニノの手を離すことがあったら、
今度は本当に俺がもらうから。
それで今度は、絶対に渡さない。」
彼は目を見開いた。
そして、俺の手を掴みゆっくり離した。
「渡すつもりは無い。」
彼は俺の目を見つめ、
真っ直ぐにそう言った。
あぁ、もうきっと君は俺のもとに帰ってこないと。
そう、思った。
俺は、「そう。」とだけ言って、楽屋を出た。
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あんずみんと(プロフ) - ナビさん» 了解です！お待ちください(●´ω｀●) (2017年12月6日 21時) (
レス) id: 9bdb6ebf5b (このIDを非表示/違反報告)
ナビ - はじめまして！リクエストよろしいでしょうか？松原.のすばるくん受けで、リアル設定でお願いしたいです！甘々な感じで‥よろしくお願いします(*´∀`*) (2017年12月5日 20時) (レス) id: 0d0e39877c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんずみんと | 作成日時：2017年3月30日 20時
