現代最強とほうき ページ6
高等部の授業で数々の備品を破壊したA・モルガーナは、もしかしてこれって成績に響くのでは…!?と思い制御装置をつけることにした(今更)
ちなみに壊した備品は全てAの復元魔法で直してある。
「指輪?」
「そう、魔力の出力を抑えるモルガーナ家に伝わる魔法具“モルガンの指輪”。使用者の魔力を吸い取るとされ、並大抵の魔力量の人は吸い尽くされて死んでしまう代物だ」
普段アクセサリーをつけないAが、指輪をチェーンに通して身につけているのが気になったのか、彼女と寮の同室であるレモン・アーヴィンが話しかけた。
「それって呪いの指輪…!?」
「そうとも言うよね。まあ、効力を発揮するのは指に嵌めた時だから大丈夫だよ」
呪物まがいの代物を平気な顔して身につけるAに顔を青くしたレモン。
それって本当に大丈夫なの!?と心配するレモンをよそに、Aはさっさと授業へ向かった。
─
「それでは今からほうきの乗り方を学びます。
ほうきに魔力を伝え、「飛べ」と強く命令します。そしてまたがり魔力を調整し浮かせます。
それでは始め」
教授の説明を聞き流しながら、Aは思う。
(一々ほうきに乗るのメンドいし、
そう思いながらも、周りが次々にほうきに魔力を流し込むのを見て指輪をはめる。
「なんですか?」
「A・モルガーナ。いいですか?絶っっっ対にほうきを爆発させないように!いいですね?」
「…」
「返事は!?」
「へーい」
前科があるからか、教授はAを監視するように睨みつける。今回は指輪もつけてるし大丈夫だって!
そう意味を込めて教授にサムズアップするも、ジトっとした目を向けられる。
Aの大丈夫ほど信用できないものはない。
それが教授の心境である。
「飛べ」
パシィッ
(え、今めっちゃほうきが怯えてなかった!?)
(てか言い終わる前に手におさまってたような…?)
(おそろしく速いほうき、オレでなきゃ見逃しちゃうね!)
Aがほうきを爆発させる事なく手に取ったのを見て、教授は安堵のため息を吐いた。
「それじゃあタイム測定を始めます」
全員がほうきを手に取ったのを確認した教授が言う。
「あ、昨日の」
「マッシュくんだ…」
最初はマッシュともう1人の男子生徒が名乗りをあげた。
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柏餅(プロフ) - 絵が神すぎます! (2月14日 20時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - マッシュ最強すぎますゥゥゥ (2月12日 12時) (レス) @page48 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 絵も神ってるの凄すぎますゥゥゥ!私もモルガーナちゃんの婚約者になりたいぃ (2月12日 9時) (レス) @page47 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - アンナちゃん可愛いもんねガチ天使レベル (2月11日 22時) (レス) @page45 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - ウォールバーグさん優 (2月11日 1時) (レス) @page42 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雹 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Haku_SHS/
作成日時:2024年1月28日 3時