現代最強と婚約者 ページ47
店主曰く杖の下にはエルフの水が湧き出ており、それを使えば素晴らしい杖が作れるとされているらしい。
「まぁ、あくまで言い伝えじゃ…。どんな力自慢や魔法でもその杖を持ち上げた者はこの100年現れなかったからのう」
「ダメだじいさん!!こいつにその発言は……!!」
「何も分っちゃいない!!」
「ん?どういうことじゃ?」
首を傾げる店主をよそに、マッシュは軽々と杖を持ち上げた。その下からは水が湧き出る。
「ハワッ…」
「じゃあこれもらいます」
「ああああああああああ」
言い伝えとも言われていた水が湧き出て店主は腰を抜かしている。
「ありがとうございます……!!その杖はお譲りします……!!」
「やった」
「こえ──」
結局ランスは杖を買わなかった。
「買い物も終わったしまだまだ遊ぶぞ─!!」
「フ──ッ!!」
「イェーイ」
「すみませーん、家の用事が長びいちゃって…!!」
「オレも竹の世話があってな!!」
「レモンちゃん、先輩…!!」
用事で遅れていた2人とも合流し、遊びはじめた。
「全く…恥ずかしい連中だな」
「とか言ってランスも楽しんでるんじゃないの?」
「フン…」
「A?」
「…誰?」
騒がしくはしゃぐ面々の後方をランスと歩いていたAは見知らぬ男に話しかけられた。
「誰とは酷いな。オレはAの婚約者じゃないか!!」
「ハァ?」
どうやら幼少期のパーティーに参加したことがあるらしいが、彼のようないわゆる婚約者
「A、この男は誰だ?オレというものがありながら浮気か!?」
「…あのさ、家が勝手に開いたお見合いパーティーに参加したくらいで、婚約者名乗るのやめてくれない?」
「なっ!?」
隣にいるランスを見て1人で勝手に盛り上がっている自称婚約者を軽蔑するような目でAは睨む。
すると何を思ったのかランスはAの肩を抱き寄せた。
「……悪いがオレがAの婚約者だ」
「「は!?」」
ランスの発言に自称婚約者だけではなくAも驚いた。
(ついにトチ狂ったか…このシスコン……)
なんなら頭の心配までしはじめたA。しかし自称婚約者には効果てきめんだったらしく、そそくさと去っていった。
─
おまけ絵
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柏餅(プロフ) - 絵が神すぎます! (2月14日 20時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - マッシュ最強すぎますゥゥゥ (2月12日 12時) (レス) @page48 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 絵も神ってるの凄すぎますゥゥゥ!私もモルガーナちゃんの婚約者になりたいぃ (2月12日 9時) (レス) @page47 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - アンナちゃん可愛いもんねガチ天使レベル (2月11日 22時) (レス) @page45 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - ウォールバーグさん優 (2月11日 1時) (レス) @page42 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雹 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Haku_SHS/
作成日時:2024年1月28日 3時