【MASHLE】無敵で素敵な魔法使い！ (ページ41)

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現代最強と寄生魔法虫ページ41

魔法不全隠匿の罰は死だとオーターに言われたマッシュは、ショックを受けていた。(あらすじ)

「これは神覚者全員の総意だと思ってもらって構いません」

「その意見は許サレナイ」

「「え」」

突然副局長の様子が変わった。ビクビクと体が痙攣し、ギョロギョロと目が動く。
その異様な状態に全員が警戒すると、視線の定まっていない顔を上げた。

「〜〜我々は…

イノセント・ゼロ

ソノ少年はワタシタチのものだ。手ヲ出スナ」

「…なぜ無邪気な淵源(イノセント・ゼロ)が」

「この少年、やはりまともな出自では…」

「僕は誰のものでもないですよ」

「そういう雰囲気じゃなくない？今」

無邪気な淵源(イノセント・ゼロ)を名乗る者からの衝撃発言に騒つく。平然としているマッシュに珍しくレナトスが突っ込んだ。

「その証拠にこの人間に寄生魔法虫を埋め込んだ。魔力を無効化でもしない限り寄生虫を引き剥がすことは不可能だ」

「…」

─ここに居ますけど？

なんとも言えない視線がAに集まった。

そもそも寄生魔法虫とは、人の魔力を吸い人間を触媒としてう化する特定危険魔法生物である。宿主から離そうとした者にも反応し、次の寄生先とする。魔法使いの天敵ともいえるのだ。
しかし、魔力を無効化できるAであれば寄生主から引き剥がすことも出来る。

「これは我々から貴様らへの意思表明でもある。
この世界は我々のものであるという」

「我々魔法局への宣戦布告…長きに渡る戦いに決着をつけようと…

上等だ…寄生魔法虫はオレが取ろう」

「ムチャです。寄生魔法虫は魔力の多い方にこそ天敵…。一度寄生されれば一瞬でう化ですよ！！」

「そうそう、私が取った方が確実に…」

「これは我々魔法局に売られた喧嘩だ。裁定者(部外者)には任せられん。ここはオレが…」

誰が寄生魔法虫を取るかライオとAが言い合っていると、マッシュがしれっと寄生魔法虫を離していた。

「え」

「え」

「何やってんだ！」

引き剥がされた寄生魔法虫はマッシュに入り込んだ。

「うぐっ」

「マッシュ！？ぺっして」

「おごっ…」

Aが慌てて駆け寄るも、マッシュはすぐに吐き出した─犬のような形で捻じられた寄生魔法虫を。

(寄生魔法虫がバルーンアートの犬みたいに！！)

「ベロで結びました」

─えぇー…

Aは考えるのを放棄した！▼