【MASHLE】無敵で素敵な魔法使い！ (ページ5)

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現代最強と授業ページ5

長い休暇が明け、高等部最初の授業が始まった。

最初はマルヴィナ・メビタブル教授による呪文学の授業だ。

「今日は最も基礎的な“鍵を開ける“呪文を学びましょう。
では私がまずお手本を見せます。

オプティアース」

そう呪文を唱えると、南京錠がガチャと音を立てて開いた。

鍵を開けるイメージを魔力で送り込むと説明された通り、Aもイメージしながら呪文を唱える。

「オプティアース」

バンッ

南京錠が破裂した。流し込んだ魔力に南京錠が耐えられなかったのである。

驚きのあまり目を丸くしてる教授に、なんと言おうと考えていると、横からバキンと何かを破壊したような音が響く。

思わず横を向いたAは、力技で南京錠を開けた男子生徒─マッシュ・バーンデッドと目が合った。

「…」

「…」

「「先生…開きました」」

2人はとりあえず壊れた南京錠を教授に見せた。

「いやっテメっそうじゃ…そうじゃねぇだろうがあああ」

教授渾身のツッコミである。

魔力量の多いAは兎も角、魔法(物理)で破壊したマッシュに全力で突っ込む。

─ここ魔法学校なんですけど！？魔法を学ぶとこなんですけど！？

教授の悲痛な叫びを聞いたマッシュが口を開いた。

「いや自分…魔法とかそついうの苦手なんで」

「なんでここにいんの!?」

教授と周りの生徒の意見が一致した。

「というかこっちはこっちで解錠呪文で破壊ってなに！？どんだけ魔力流し込んだんだよ！？」

「普通に魔力流し込んだら爆発しました」

「するかぁ!!」

魔力を流し込んだだけで普通爆発はしない。が、初級呪文で森を消滅させるような魔力量の持ち主であるAにとっては、小さい南京錠に魔力を流し込むのは絶妙な調整が必要となる。

基本授業中(というか学校生活)において、大体できれば良いやと思ってるAが、そんな繊細な加減をするはずがなかった。

「神は死んだ」

「なんだこいつ急にマジで！！コワっ」

「もっと南京錠の耐久性を上げた方がいいんじゃない？」

「ボロンカーバイド製ですが！？」
※ボロンカーバイド→ダイヤモンドなどの硬質な素材に次ぐ硬度を持つ超頑丈な材質

マッシュたちと教授がそんなやりとりをしている中、周りの生徒たちからはヤバいやつ認定されてるなんて知る由もなかった。